tvOS 14.7 のセキュリティコンテンツについて
tvOS 14.7 のセキュリティコンテンツについて説明します。
Apple セキュリティアップデートについて
Apple では、ユーザ保護の観点から、調査が終了してパッチやリリースが公開されるまでは、セキュリティ上の問題を公開、説明、または是認いたしません。最近のリリースについては、Apple セキュリティアップデートに関するページに一覧形式でまとめています。
Apple のセキュリティ関連の文書では、可能な場合、脆弱性の CVE-ID に言及しています。
セキュリティについて詳しくは、Apple 製品のセキュリティに関するページを参照してください。
tvOS 14.7
2021 年 7 月 19 日リリース
Analytics
対象となるデバイス:Apple TV 4K および Apple TV HD
影響:ローカルの攻撃者が解析データにアクセスできる可能性がある。
説明:制限を強化し、ロジックの脆弱性に対処しました。
CVE-2021-30871:Denis Tokarev 氏 (@illusionofcha0s)
2022 年 5 月 25 日に追加
App Store
対象となるデバイス:Apple TV 4K および Apple TV HD
影響:悪意のあるアプリケーションがプライバシーの特定の環境設定を回避する可能性がある。
説明:検証を改良し、アクセス許可の脆弱性に対処しました。
CVE-2021-31006:Offensive Security の Csaba Fitzl 氏 (@theevilbit)
2022 年 5 月 25 日に追加
Audio
対象となるデバイス:Apple TV 4K および Apple TV HD
影響:ローカルの攻撃者により、アプリケーションを突然終了されたり、任意のコードを実行されたりする可能性がある。
説明:この問題は、チェックを強化することで解決されました。
CVE-2021-30781:tr3e 氏
AVEVideoEncoder
対象となるデバイス:Apple TV 4K および Apple TV HD
影響:アプリケーションにカーネル権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。
CVE-2021-30748:George Nosenko 氏
2022 年 1 月 19 日に追加
CoreAudio
対象となるデバイス:Apple TV 4K および Apple TV HD
影響:悪意を持って作成されたオーディオファイルを処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、メモリ破損の脆弱性に対処しました。
CVE-2021-30775:Ant Security Light-Year Lab の JunDong Xie 氏
CoreAudio
対象となるデバイス:Apple TV 4K および Apple TV HD
影響:悪意のあるオーディオファイルを再生すると、アプリケーションが予期せず終了する可能性がある。
説明:検証を強化し、ロジックの脆弱性に対処しました。
CVE-2021-30776:Ant Security Light-Year Lab の JunDong Xie 氏
CoreText
対象となるデバイス:Apple TV 4K および Apple TV HD
影響:悪意を持って作成されたフォントファイルを処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:入力検証を強化することで、領域外読み込みに対処しました。
CVE-2021-30789:Knownsec 404 team の Sunglin 氏、Trend Micro の Mickey Jin 氏 (@patch1t)
Crash Reporter
対象となるデバイス:Apple TV 4K および Apple TV HD
影響:悪意のあるアプリケーションがルート権限を取得できる場合がある。
説明:検証を強化し、ロジックの脆弱性に対処しました。
CVE-2021-30774:上海交通大学 (Shanghai Jiao Tong University) Group of Software Security In Progress (G.O.S.S.I.P) の Yizhuo Wang 氏
CVMS
対象となるデバイス:Apple TV 4K および Apple TV HD
影響:悪意のあるアプリケーションがルート権限を取得できる場合がある。
説明:配列境界チェック機能を改善することで、領域外書き込みの脆弱性に対処しました。
CVE-2021-30780:Zoom Video Communications の Tim Michaud 氏 (@TimGMichaud)
dyld
対象となるデバイス:Apple TV 4K および Apple TV HD
影響:サンドボックス化されたプロセスが、サンドボックスの制約を回避できる可能性がある。
説明:検証を強化し、ロジックの脆弱性に対処しました。
CVE-2021-30768:Linus Henze 氏 (pinauten.de)
FontParser
対象となるデバイス:Apple TV 4K および Apple TV HD
影響:悪意を持って作成されたフォントファイルを処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:入力検証を強化することで、整数オーバーフローに対処しました。
CVE-2021-30760:Knownsec 404 team の Sunglin 氏
FontParser
対象となるデバイス:Apple TV 4K および Apple TV HD
影響:悪意を持って作成された tiff ファイルを処理すると、サービス運用妨害を受ける可能性や、メモリのコンテンツが漏洩する可能性がある。
説明:この問題は、チェックを強化することで解決されました。
CVE-2021-30788:Trend Micro Zero Day Initiative に協力する tr3e 氏
FontParser
対象となるデバイス:Apple TV 4K および Apple TV HD
影響:悪意を持って作成されたフォントファイルを処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:入力検証を強化することで、スタックオーバーフローに対処しました。
CVE-2021-30759:Trend Micro Zero Day Initiative に協力する hjy79425575 氏
Identity Service
対象となるデバイス:Apple TV 4K および Apple TV HD
影響:悪意のあるアプリケーションにコード署名チェックを回避される可能性がある。
説明:チェックを強化し、コード署名の検証における脆弱性に対処しました。
CVE-2021-30773:Linus Henze 氏 (pinauten.de)
Image Processing
対象となるデバイス:Apple TV 4K および Apple TV HD
影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、任意のコードを実行される可能性がある。
説明:メモリ管理を強化し、解放済みメモリ使用 (use-after-free) の脆弱性に対処しました。
CVE-2021-30802:Google Chrome Security の Matthew Denton 氏
ImageIO
対象となるデバイス:Apple TV 4K および Apple TV HD
影響:悪意を持って作成された画像を処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:この問題は、チェックを強化することで解決されました。
CVE-2021-30779:Baidu Security の Jzhu, Ye Zhang 氏 (@co0py_Cat)
ImageIO
対象となるデバイス:Apple TV 4K および Apple TV HD
影響:悪意を持って作成された画像を処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:配列境界チェック機能を改善することで、バッファオーバーフローに対処しました。
CVE-2021-30785:Topsec Alpha Team の CFF、Trend Micro の Mickey Jin 氏 (@patch1t)
Kernel
対象となるデバイス:Apple TV 4K および Apple TV HD
影響:任意の読み取りおよび書き込み権限を持つ悪意のある攻撃者が、ポインタ認証を回避できる可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、ロジックの問題に対処しました。
CVE-2021-30769:Linus Henze 氏 (pinauten.de)
Kernel
対象となるデバイス:Apple TV 4K および Apple TV HD
影響:カーネルコードの実行をやり遂げた攻撃者が、カーネルメモリの軽減策を回避できる可能性がある。
説明:検証を強化し、ロジックの脆弱性に対処しました。
CVE-2021-30770:Linus Henze 氏 (pinauten.de)
libxml2
対象となるデバイス:Apple TV 4K および Apple TV HD
影響:リモートの攻撃者によって任意のコードが実行される可能性がある。
説明:この問題は、チェックを強化することで解決されました。
CVE-2021-3518
WebKit
対象となるデバイス:Apple TV 4K および Apple TV HD
影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、任意のコードを実行される可能性がある。
説明:ステート処理を強化し、型の取り違え (type confusion) の脆弱性に対処しました。
CVE-2021-30758:Media Codings の Christoph Guttandin 氏
WebKit
対象となるデバイス:Apple TV 4K および Apple TV HD
影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、任意のコードを実行される可能性がある。
説明:メモリ管理を強化し、解放済みメモリ使用 (use-after-free) の脆弱性に対処しました。
CVE-2021-30795:Google Project Zero の Sergei Glazunov 氏
WebKit
対象となるデバイス:Apple TV 4K および Apple TV HD
影響:悪意を持って作成された Web コンテンツを処理すると、コードが実行される可能性がある。
説明:この問題は、チェックを強化することで解決されました。
CVE-2021-30797:Google Project Zero の Ivan Fratric 氏
ご協力いただいたその他の方々
Assets
Cees Elzinga 氏のご協力に感謝いたします。
CoreText
Trend Micro の Mickey Jin 氏 (@patch1t) のご協力に感謝いたします。
Power Management
Alibaba Security Pandora Lab の Pan ZhenPeng 氏 (@Peterpan0927)、Csaba Fitzl 氏 (@theevilbit)、Stratosphere Lab の Lisandro Ubiedo 氏 (@_lubiedo) のご協力に感謝いたします。
2023 年 6 月 7 日に追加
Safari
匿名の研究者のご協力に感謝いたします。
Sandbox
Offensive Security の Csaba Fitzl 氏 (@theevilbit) のご協力に感謝いたします。
sysdiagnose
Zoom Video Communications の Carter Jones 氏 (linkedin.com/in/carterjones/) と Tim Michaud 氏 (@TimGMichaud)、Offensive Security の Csaba Fitzl 氏 (@theevilbit)、Alibaba Security Pandora Lab の Pan ZhenPeng 氏 (@Peterpan0927)、SecuRing の Wojciech Reguła 氏 (@_r3ggi) のご協力に感謝いたします。
2022 年 5 月 25 日に追加、2024 年 7 月 16 日に更新
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