Apple製デバイスでWi-Fi 6Eネットワークを利用する
Wi-Fi 6Eは6 GHz帯を利用できるので、Wi-Fi 6E対応デバイスでは、より高速で信頼性の高いワイヤレス通信が可能になります。Apple製デバイスでWi-Fi 6Eを利用する場合に、ワイヤレスパフォーマンスを最大限に引き出す方法をご案内します。
Wi-Fi 6Eを利用するために必要なもの
Wi-Fi 6Eネットワークに接続するには、以下のいずれかのApple製デバイスが必要です。
MacBook Air(2024年以降に発売されたモデル)
MacBook Pro(2023年以降に発売されたモデル)
iMac(2023年以降に発売されたモデル)
Mac mini(2023年以降に発売されたモデル)
Mac Studio(2023年以降に発売されたモデル)
Mac Pro(2023年以降に発売されたモデル)
iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max、iPhone 16(すべてのモデル)以降
iPad Pro 11インチ(第4世代)、iPad Pro 12.9インチ(第6世代)以降
iPad Air 11インチ(M2)、iPad Air 13インチ(M2)以降
iPad mini(A17 Pro)以降
Wi-Fi 6Eネットワークを形成するには、Wi-Fi 6Eに対応したルーターまたはアクセスポイントを用意し、2.4 GHz帯または5 GHz帯も有効にしておく必要があります。できれば、すべての帯域で同じネットワーク名(SSID)を使ってください。
Wi-Fi 6Eネットワークの互換性の制限について
Apple製のデバイスでその性能を存分に活かせるように、ネットワークを形成するWi-Fiルーターでは、提供するすべての無線周波数帯(2.4 GHz帯、5 GHz帯、Wi-Fi 6Eネットワークの6 GHz帯)に対して1つのネットワーク名を使う必要があります。
ルーターですべての帯域に同じ名前が使われていない場合、デバイスはネットワークの互換性が限られていると判断します。その後、対応する5 GHzネットワークの名前を検知すると、互換性向上のため、5 GHz帯に接続するかどうかを確認するメッセージを表示します。
「OK」または「接続」を選択すると、デバイスは5 GHz帯に接続するので、Wi-Fi 6Eのメリットは得られません。
「今はしない」を選択すると、デバイスは引き続きWi-Fi 6Eネットワークを使用しますが、一部のアクティビティに関しては、そのネットワーク上での全体的な使用感が思ったほど芳しくない場合があります。
Wi-Fiルーターを管理する立場であれば、その構成用のWebページやアプリを使って各周波数帯の名前を編集し、すべての周波数帯に同じ名前を付けておくことができます。そうすれば完全互換になり、デバイスでWi-Fi 6Eネットワークに再接続できます。ネットワーク名とその他の設定について詳しくは、「Wi-FiルーターとWi-Fiアクセスポイントの推奨設定」を確認してください。
デバイスでWi-Fi 6Eモードをオフにする方法
推奨通りに1つのネットワーク名を使っているWi-Fi 6Eネットワークで、使用時に問題が起きる場合は、そのネットワークへの接続時にWi-Fi 6Eモードをオフに切り替えることで対処できます。この場合、デバイスはそのネットワークの6 GHz帯を使わなくなります。ほかのネットワークでのWi-Fi 6Eの使用には影響はありません。
Mac
Appleメニュー >「システム設定」の順に選択し、「Wi-Fi」をクリックします。
接続しているWi-Fi 6Eネットワークの名前の横にある「詳細」ボタンをクリックします。
「Wi-Fi 6Eモード」の横にあるポップアップメニューから「オフ」を選択します。このオプションは、対応デバイスがWi-Fi 6Eネットワークに接続されている場合にのみ表示されます。
iPhone、iPad
「設定」>「Wi-Fi」の順に接続します。
接続しているWi-Fi 6Eネットワークの名前をタップします。
「Wi‑Fi 6Eモード」をタップし、「オフ」をタップします。このオプションは、対応デバイスがWi-Fi 6Eネットワークに接続されている場合にのみ表示されます。
AppleデバイスのWi-Fi仕様について詳しくは、こちらを参照してください。
Wi-Fi 6Eは中国本土では利用できません。日本でWi-Fi 6Eを利用するには、iOS 16.2以降またはmacOS 13.2以降が必要です。