iPhoneやiPadで撮影したHDRビデオを編集する
Clips、iMovie、Mac用Final Cut ProなどのApple製のアプリを使って、特定のモデルのiPhoneやiPadで撮影したドルビービジョンのハイダイナミックレンジ(HDR)ビデオを編集したり共有したりできます。
一部のモデルのiPhoneやiPadでは、ドルビービジョンのHDRでビデオを撮影できます。デバイスがHDRビデオを撮影する設定になっているか確かめるには、「設定」>「カメラ」>「ビデオ撮影」の順に選択し、「HDRビデオ」がオンになっているか確認してください。
お使いのデバイスがHDRビデオの再生や撮影に対応しているかどうか確認するには、お使いのiPhoneまたはiPadのモデルを調べ、仕様を確認してください。
iPhoneやiPadでのHDRビデオの再生と撮影についてさらに詳しく
iPhoneやiPadのClipsでHDRビデオを編集する
Clipsアプリを使って、新しいプロジェクを作成して、アプリの中から直接HDRビデオを撮影するか、デバイスで撮影したHDRビデオクリップを読み込みます。
iPhoneやiPadのiMovieでHDRビデオを編集する
iOSおよびiPadOS用のiMovieでは、デバイスで撮影したHDRビデオをiMovieプロジェクトに追加できます。ムービーを共有するときに「オプション」をタップし、「HDR」をオンにしてから、HDRで書き出してください。ムービーの標準ダイナミックレンジ(SDR)バージョンを共有する場合は、「HDR」をオフにしておきます。
MacのiMovieでHDRビデオを編集する
MacのiMovieバージョン10.2以降では、HDRビデオをiMovieプロジェクトに読み込めます。以前のバージョンのiMovieで読み込んだHDRビデオは、読み込み直さないと適切に表示されません。iMovieからはSDRで共有できます。
macOS用iMovieのプロジェクトをHDRで共有するには、iMovieプロジェクトをFinal Cut Proに書き出してから、Final Cut Proを使って共有する必要があります。ムービーをFinal Cut Proに送信すると、プロジェクトファイルとそのプロジェクトで使われているメディアがFinal Cut Proライブラリにコピーされます。Final Cut ProまたはFinal Cut Proトライアル版をMacにインストールし、その後、iMovieで「ファイル」>「ムービーをFinal Cut Proに送信」の順に選択します。Final Cut Proからプロジェクトを共有するには、以下の「Final Cut Pro」セクションの手順を実行してください。
Final Cut ProにiMovieプロジェクトを送信する方法についてさらに詳しく
MacのFinal Cut ProでHDRビデオを編集する
新しいFinal Cut Proライブラリを作成し、ライブラリの色処理を「Wide Gamut HDR」に設定します。
iPhoneで撮影したHDRビデオを読み込みます。HDRビデオはiPhoneから直接読み込むことも、写真アプリから読み込むこともできます。
新しいプロジェクトを作成し、プロジェクトの色空間を「Wide Gamut HDR - Rec. 2020 HLG」に設定します。
プロジェクトを編集します。
最高画質になるように、ビデオコーデックをHEVC 10ビットに設定してHLGマスターファイルを書き出すか、Apple製デバイスに共有します。
Final Cut ProからHDRプロジェクトをYouTubeで共有する
HDRバージョンのプロジェクトをYouTubeにアップロードする場合は、HLGマスターファイルを書き出すか、Appleデバイスに共有してから、SafariなどのWebブラウザでそのビデオファイルをYouTubeにアップロードします。