組織における macOS Ventura へのアップグレードを管理する

組織でモバイルデバイス管理を利用して、監視対象の Mac コンピュータへの macOS Ventura の配信を遅らせる方法をご案内します。

この記事は、システム管理者を読者として想定しています。

macOS Monterey 12.3 以降については新たに、フルインストーラ App を実行する必要も、管理者として認証する必要もない、macOS Ventura への新しいソフトウェアアップグレードパスをユーザに提供できるようになりました。macOS Monterey 12.6.1 以降では、メジャーアップデート延期の MDM 設定を使って、この新しいアップグレードパスを延期できます。

管理体制下で macOS Monterey 12.6.1 へのアップデート配信を時間をかけて進められるように、モバイルデバイス管理に登録されている監視対象の Mac コンピュータに対しては、macOS Ventura 13.0 および 13.0.1 の新しいアップグレードパスは無効になり、フルインストーラのパスのみが提供されます。新しいアップグレードパスは、macOS Ventura 13.1 以降に限り、監視対象の Mac コンピュータに提供されます。

組織内の Mac コンピュータへの macOS Ventura の配信を延期するには、以下の手順で行ってください。

MDM を使って macOS Ventura 13.0 および 13.0.1 を配布する

メジャーアップデートの延期設定を使って、組織内の Mac コンピュータで、フルインストーラを利用した macOS Ventura へのアップグレードパスが提供されないようにします。

MDM を使って macOS Ventura 13.1 以降を配布する

macOS Monterey 12.6.1 以降:

引き続きメジャーアップデートの延期設定を使い、組織内の Mac コンピュータで、最長 90 日間 macOS Ventura が提供されないようにします。

macOS Monterey 12.3 〜 12.6:

引き続きメジャーアップデートの延期設定を使い、組織内の Mac コンピュータで、最長 90 日間 macOS Ventura 13.0 および 13.0.1 が提供されないようにします。メジャーアップデートとマイナーアップデートの延期設定を両方とも使い、組織内の Mac コンピュータで、最長 90 日間 macOS Ventura 13.1 以降が提供されないようにします。マイナーアップデートよりもメジャーアップデータの方が延期期間が長い場合は、目的のメジャー延期期間に合わせてマイナーアップデートの延期期間を延ばしてください。

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