Final Cut Pro で DVD または Blu-ray ディスクを作成できない場合
Mac の Final Cut Pro、Motion、Compressor で、DVD または Blu-ray ディスクでの共有がうまくいかない場合の対処法をご案内します。
DVDディスクやBlu-rayディスクでの共有時に通知が表示される場合
外付けの光学式ドライブを使ってDVDディスクやBlu-rayディスクを作成する場合に、通知が表示され、ディスクが正しく作成されないことがあります。その場合は、以下の手順をお試しください。
Macをシステム終了し、光学式ドライブをMacに接続しているUSBケーブルをすべて取り外します。ケーブルを接続し直して、Macの電源を入れ、ディスクの作成をもう一度試してください。
光学式ドライブに専用の電源ユニットが付属している場合は、必ず電源ユニットを電源につないでください。
2本のUSBケーブルでMacに接続するタイプのドライブをお使いの場合は、ケーブルが両方とも接続されているか確認してください。ドライブから再生するだけなら、ケーブルを1本しかつながなくても十分な電力量を得られる場合がありますが、DVDディスクやBlu-rayディスクを作成する場合は電力消費量が増えるので、必ず両方のケーブルを接続してください。
ハードドライブのディスク容量が不足している場合
Macのハードディスクにビデオファイルを収容できるだけの十分な空き容量がなければ、ディスクが正常に作成されません。ディスクの作成中に以下のいずれかの症状が現れた場合は、Mac のハードディスクに空き容量が十分にあるか確認してください。
「ディスクの作成中にエラーが起きました。起動ボリュームに十分な空き容量があるか確認してください」または「終了中:DVDを作成できませんでした。起動ボリュームに十分な空き容量があるか確認してください」という通知が表示される。
ディスクの作成処理が57 %から64 %終わったところで低速化し、ディスクの作成に数時間かかることが示唆される。
Macのハードドライブに十分に空き容量がある場合は、別の種類のディスクを使ってみてください。BD-Rディスクまたは未使用のBD-REディスクを使うと確実です。データが入っているBD-REディスクを使う必要があるときは、Finderを使ってディスクを消去してください。
Finder で、マウントされている BD-RE ディスクを「control」キーを押しながらクリックし、「書き換え可能ディスク [BD-RE ディスクの現状の名前]」を選択します。
確認画面で「消去」をクリックします。ディスク上のデータがすべて削除されます。
ディスクを消去したら、Final Cut Pro、Motion、Compressorでそのディスクにデータを記録してみてください。
Final Cut ProでDVDやBlu-rayの作成が66 %終わったところで停止する場合
Final Cut Proの「バックグラウンドタスク」ウインドウで、共有処理の進捗率が66 %まで進んだところで止まってしまう場合、通知が表示されるときと表示されないときがあります。表示される通知の内容に応じて、または通知が表示されない場合も、このセクションの該当する手順にそってディスクを作成できるか試してください。
「操作は完了できませんでした(DSPPublishingエラー-29)」と表示される場合
DVDメニューの背景に画像を使っている場合は、そのイメージファイルを元の場所から移動したときにこの通知が表示されることがあります。ファイルを当初プロジェクトに追加したときの場所に戻してから、DVDでの共有をもう一度試してください。
ファイルが当初どこにあったか覚えていない場合は、メニューの背景画像として追加し直してください。
メニューの背景画像として使うファイルを探します。
Final Cut Proで、「ファイル」>「共有」>「DVD」の順に選択します。
「設定」をクリックします。
「背景」の横にある削除ボタン(X)をクリックして、現在のメニューの背景画像を削除します。
「背景」の横にある追加ボタンをクリックします。
ファイルを選択して「開く」をクリックします。
メニューの背景画像として使うファイルが RAW 形式の場合は、JPEG や TIFF などのファイル形式に変換してからプロジェクトに追加してください。
「保存先デバイスのRWディスクにはデータが記録されています」と表示される場合
データがすでに記録されているDVD-RWディスクやBD-REディスクでプロジェクトを共有しようとすると、この通知が表示される場合があります。このウインドウで「OK」をクリックした後、共有処理が66 %進んだところで停止する場合は、DVDディスクやBlu-rayディスクが意図せずFinderでマウントされている可能性があります。そうすると、ディスクに新しいプロジェクトを書き込む前に、Macでディスク上の既存のデータを消去することができません。ディスクが使用中だという通知が表示される場合もあります。
ディスクに正常に書き込めるようにするには、以下のいずれかの対策をした後で、もう一度共有を試してください。
既存のデータがあるDVD-RWディスクやBD-REディスクに書き込むときは、すぐに「OK」をクリックしてディスクを消去します。そうすれば、ディスクがFinderでマウントされません。
Macを再起動します。
ディスク作成を強制終了します。
通知が表示されない場合はディスクイメージを作成する
共有処理が66 %進んだところで停止し、通知が何も表示されない場合は、ディスクイメージを作成し、そのディスクイメージを使ってディスクに書き込んでみてください。
Macを再起動します。
DVD または Blu-ray ディスクイメージを作成します。具体的な手順については、Final Cut Pro の場合はこちらの記事、Motion の場合はこちらの記事、Compressor の場合はこちらの記事を参照してください。
ハードドライブ上のディスク・イメージ・ファイル(IMG)を探します。
「control」キーを押しながらディスク・イメージ・ファイルをクリックします。
メニューで「[ディスク名]のディスクを作成」をクリックし、画面上の指示にそって進みます。
ディスクイメージは、ディスクに表示される通りにプロジェクトをアーカイブしておく場合や、プロジェクトのディスクのコピーを複数作成する場合にも役に立ちます。
ディスクが再生時に音飛びする場合、同期に問題がある場合、字幕が正常に表示されない場合
書き換え可能なディスクを使う場合、ディスクによっては、何度も書き換えられていると、一部のDVDプレーヤーやBlu-rayプレーヤーで再生時に問題が起きることがあります。新しいDVD-RWディスクまたはBD-REディスクに書き込んでみてください。
Compressor 4.4.2の内蔵の書き出し先「Blu-rayを作成」で処理が失敗する場合
23.98 fpsのソースメディアで内蔵の書き出し先「Blu-rayを作成」を使うと、トランスコードに失敗することがあります。フレームレートを変更してから、もう一度トランスコードを試してください。
「表示」>「完了」の順に選択するか、「command + 3」キーを押します。
失敗したジョブの
をクリックして、そのジョブを「現在」ビューにコピーします。バッチ領域で「H.264 (Blu-ray 用)」を選択します。
「ウインドウ」>「インスペクタを表示」の順に選択するか、「command + 4」キーを押して、インスペクタの「ビデオ」をクリックします。
「フレームレート」ポップアップメニューから「29.97」を選択します。
「バッチを開始」をクリックします。