macOSのバックグラウンドアップデートについて

Macでは、バックグラウンドセキュリティ改善、セキュリティ構成のアップデート、システムデータファイルがバックグラウンドで自動的にインストールされます。

ソフトウェアを常に最新の状態にしておくことは、Macのセキュリティを守る上で、とても大切です。たとえば、セキュリティアップデートやその他のmacOSのソフトウェアアップデートをすべてインストールすることも、以下のようなバックグラウンドアップデートをMacが即時受信できるよう設定しておくことも、その一環です。

デフォルトでは、これらのアップデートは自動でインストールまたは適用されます。その過程でMacが再起動することはありませんが、Macを再起動した後でなければ有効にならないものもあります。

バックグラウンドアップデートを適時に取得する

macOS Tahoe 26以降

  • Appleメニュー >「システム設定」の順に選択し、サイドバーの「一般」をクリックしてから、右側で「ソフトウェアアップデート」をクリックします。「自動アップデート」の横にある詳細情報ボタンnull をクリックして、「システムデータファイルとセキュリティアップデートをインストール」がオンになっていることを確認します。

  • Appleメニュー >「システム設定」の順に選択し、サイドバーで「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。右側の「バックグラウンドセキュリティ改善」をクリックし、「自動インストール」がオンになっていることを確認します。

macOS Ventura以降では、Appleメニュー >「システム設定」の順に選択し、サイドバーで「一般」をクリックしてから、右側で「ソフトウェアアップデート」をクリックします。「自動アップデート」の横にある細情報ボタン画像の代替テキストなし をクリックし、「セキュリティ対応とシステムファイルをインストール」がオンになっていることを確認します。

以前のバージョンのmacOSでは、Appleメニュー >「システム環境設定」の順に選択し、「ソフトウェアアップデート」をクリックします。「詳細」をクリックし、「システムデータファイルとセキュリティアップデートをインストール」が選択されていることを確認します。

インストール済みのバックグラウンドアップデートを表示する

システム情報には、手動または自動でインストールされたApple製や他社製のほとんどのソフトウェアが表示されます。

  1. 「option」キーを押しながらAppleメニュー >「システム情報」の順に選択します。

  2. サイドバーの「ソフトウェア」セクションで、「インストール」を選択します。

  3. 右側の「インストール日」列をクリックし、リストを日付別に並べ替えます。

バックグラウンドアップデートの種類

バックグラウンドアップデートには、バックグラウンドセキュリティ改善、セキュリティ構成のアップデート、システムデータファイルが該当します。

バックグラウンドセキュリティ改善

バックグラウンドセキュリティ改善は、通常のソフトウェアアップデートとは別に追加的な保護をMacに提供します。

バックグラウンドセキュリティ改善についてさらに詳しく

セキュリティ構成のアップデート

セキュリティ構成のアップデートは、悪意のあるソフトウェアを見極め、そのインストールを防いで、Macのセキュリティ強化に貢献します。また、悪意のあるソフトウェアがすでにインストールされていることが検知された場合は、Macの再起動後に削除してくれます。以下のセキュリティ構成アップデートは、バックグラウンドでインストールされます。

  • Core Servicesアプリケーション構成データ:互換性のないアプリが起動しないように阻止します。

  • EFICheck AllowListAll:お使いのMac用のファームウェアがAppleから確実に提供されるようにしてくれます。

  • Gatekeeper構成データ:未承認のデベロッパが開発したアプリからMacを保護してくれます。

  • 互換性のないカーネル機能拡張の構成データ:Macに悪影響を及ぼす可能性がある、互換性のないカーネル機能拡張を阻止します。

  • TCC構成データ:macOSのセキュリティ機能と特定のソフトウェアとの互換性を改善します。

  • XProtectPayloads、XProtectPayloadsConfigData:既知のマルウェアを削除します。

  • XProtectPlistConfigData:既知のマルウェアの実行を阻止します。

システムデータファイル

システムデータファイルは、新しい単語のリスト、音声認識のアセット、音声のアセットなどを提供し、連絡先やイベントの提案機能を強化してくれます。一部のシステムデータファイルは、それらを必要とする機能を有効にした場合、または使った場合にのみインストールされます。以下のシステムデータファイルは、バックグラウンドでインストールされます。

  • アップデートされたフォント

  • アップデートされたシステム音声入力サービス

  • 辞書アプリ用の新しい単語やアップデートされた単語

  • 改善された言語モデル、自動修正、スペルチェック、入力方式、ローマ字から国際文字への表記変換など

  • macOSアプリで新しい連絡先やカレンダーイベントを追加する際の候補や、出発時刻のアラートの機能改善

  • Bluetoothデバイスの検出や通信の機能改善

  • トラフィックに応じたネットワークリクエストの自動ルーティングの機能改善

  • 複数のAppleデバイス間でのiCloudキーチェーンの資格情報とパスワードの更新機能の改善

  • Safariでの新しい上位ドメインのサポート

  • Safariでスマート検索フィールドに入力する際に提示される、Webサイトの新しい候補や改善された候補

  • SSL証明書タイプの更新された定義

  • デジタルカメラRAWフォーマットのシステムレベルのサポート拡充

  • iOSデバイスで撮影されたポートレイトモードの画像をMacの写真アプリで表示する際の調整機能の改善

  • 「システム設定」(またはシステム環境設定)の最新の解説ビデオ

  • メディアフォーマットのサポートに関する更新情報

  • 内蔵トラックパッドや外付けのトラックパッド、マウス、キーボード、ディスプレイのファームウェアアップデート

  • Apple電源アダプタのファームウェアアップデート

  • XcodeでのSiri Remote開発に関するファームウェアアップデート

  • 互換性のないカーネル機能拡張(kext)の自動ブロックに役立つ更新情報

  • 互換性のないアプリを自動認識し、開いたり新しいMacに移行されたりしないように阻止するために役立つ更新情報

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