Xsan:ボリュームが大文字/小文字の無視に設定を変更できない
Xsan 2.3 では、大文字/小文字の違いを無視するボリュームを作成できるようになりました。ボリュームを作成後に大文字/小文字の区別に関する設定を変更することもできます。
注:ボリュームが現在、大文字/小文字を区別するように設定されている場合、名前の衝突のために、ボリュームを大文字/小文字を無視する設定に変更できない場合があります。
たとえば、大文字/小文字を区別するボリュームでは、同じフォルダにある「Bob」という名前のファイルと「bob」という名前のファイルは 2 つの別のファイルであると認識されます。一方、大文字/小文字を区別しないファイルシステムでは、これらは同じファイル名とみなされるため、これらの 2 つのファイルが共存することはできません (名前の衝突)。
大文字/小文字を区別しない設定にボリュームを変更しようとした場合、以下のようなエラーメッセージが表示されることがあります。
Failed to enable case insensitivity.
Two or more files or folders have names that differ only in capitalization.Please correct this and try again. (大文字/小文字を区別しない設定にするのに失敗しました。ファイルまたはフォルダ名で、大文字と小文字の違いしかないものが 2 つ以上存在します。この点を修正してやり直してください)
名前の衝突を確認する
名前の衝突がある場合、次のターミナルコマンドを実行してどのファイルが衝突を起こしているか確認します。
grep case-collide /var/run/xsan_cvupdatefs_(volume-name).log
このコマンドの結果の例は次のようになります。
Checking directories *Error*: Dir 0xf: files 0x11/'Bob.rtf' and 0x10/'bob.rtf' case-collide.
ディレクトリ 0xf に、Bob.rtf と bob.rtf の 2 つの衝突しているファイルがあります。
どのディレクトリが 0xf を特定するには、まず inode 0xf を 10 進表記に変換します。この場合、15 となります。次に、以下のコマンドを実行します。
sudo find /Volumes/<name_of_xsan_volume/ -inum 15
関連情報
大文字と小文字を無視するボリュームでは、衝突した名前を持つオブジェクトをそれぞれ別のフォルダに配置するか、またはオブジェクトの 1 つの名前を変更する必要があります。