OS X Mavericks:構成プロファイルで高度な Active Directory のオプションを使う方法

構成プロファイルを使って、OS X を Active Directory (AD) ドメインに接続するように設定できます。

OS X Mavericks では、ディレクトリユーティリティや dsconfigad コマンドラインツールで指定できる高度な AD オプションも、構成プロファイルを使って設定することができます。

  1. 手始めに、プロファイルマネージャで作成される OS X ディレクトリペイロードを用意します。

  2. 手動で編集できるように、プロファイルを保存してダウンロードします。

次の AD 構成キーを、com.apple.DirectoryService.managed 型のディレクトリペイロードに追加することができます。一部の設定は、関連するフラグキーが「true」に設定されている場合に限り設定できます。たとえば、ADPacketEncrypt キーを「enable」に設定するためには、ADPacketEncryptFlag が「true」に設定されている必要があります。

キー

説明

HostName

文字列

接続先の Active Directory ドメイン

UserName

文字列

ドメインに接続するために使われるアカウントのユーザ名

Password

文字列

ドメインに接続するために使われるアカウントのパスワード

ADOrganizationalUnit

文字列

接続するコンピュータオブジェクトが追加される組織単位 (OU)

ADMountStyle

文字列

使用するネットワークホームプロトコル:「afp」または「smb」

ADCreateMobileAccountAtLoginFlag

ブール値

ADCreateMobileAccountAtLogin キーを有効/無効にする

ADCreateMobileAccountAtLogin

ブール値

ログイン時にモバイルアカウントを作成

ADWarnUserBeforeCreatingMAFlag

ブール値

ADWarnUserBeforeCreatingMA キーを有効/無効にする

ADWarnUserBeforeCreatingMA

ブール値

モバイルアカウントを作成する前にユーザに警告

ADForceHomeLocalFlag

ブール値

ADForceHomeLocal キーを有効/無効にする

ADForceHomeLocal

ブール値

ローカル・ホームディレクトリを起動ディスクに設定

ADUseWindowsUNCPathFlag

ブール値

ADUseWindowsUNCPath キーを有効/無効にする

ADUseWindowsUNCPath

ブール値

Active Directory からの UNC パスを使用してネットワークホームを設定

ADAllowMultiDomainAuthFlag

ブール値

ADAllowMultiDomainAuth キーを有効/無効にする

ADAllowMultiDomainAuth

ブール値

フォレスト内の任意のドメインから認証

ADDefaultUserShellFlag

ブール値

ADDefaultUserShell キーを有効/無効にする

ADDefaultUserShell

文字列

デフォルトのユーザシェル (例:/bin/bash)

ADMapUIDAttributeFlag

ブール値

ADMapUIDAttribute キーを有効/無効にする

ADMapUIDAttribute

文字列

UID を属性にマッピング

ADMapGIDAttributeFlag

ブール値

ADMapGIDAttribute キーを有効/無効にする

ADMapGIDAttribute

文字列

ユーザ GID を属性にマッピング

ADMapGGIDAttributeFlag

ブール値

ADMapGGIDAttributeFlag キーを有効/無効にする

ADMapGGIDAttribute

文字列

グループ GID を属性にマッピング

ADPreferredDCServerFlag

ブール値

ADPreferredDCServer キーを有効/無効にする

ADPreferredDCServer

文字列

このドメインサーバを優先

ADDomainAdminGroupListFlag

ブール値

ADDomainAdminGroupList キーを有効/無効にする

ADDomainAdminGroupList

文字列の配列

指定した Active Directory グループによって管理を許可

ADNamespaceFlag

ブール値

ADNamespace キーを有効/無効にする

ADNamespace

文字列

プライマリユーザアカウントの命名規則を設定:「forest」または「domain」(「domain」がデフォルト)

ADPacketSignFlag

ブール値

ADPacketSign キーを有効/無効にする

ADPacketSign

文字列

パケット署名:「allow」「disable」または「require」(「allow」がデフォルト)

ADPacketEncryptFlag

ブール値

ADPacketEncrypt キーを有効/無効にする

ADPacketEncrypt

文字列

パケット暗号化:「allow」「disable」「require」または「ssl」(「allow」がデフォルト)

ADRestrictDDNSFlag

ブール値

ADRestrictDDNS キーを有効/無効にする

ADRestrictDDNS

文字列の配列

ダイナミック DNS アップデートを、指定したインターフェイスに制限 (例:en0、en1 など)

ADTrustChangePassIntervalDaysFlag

ブール値

ADTrustChangePassIntervalDays キーを有効/無効にする

ADTrustChangePassIntervalDays

数値

コンピュータ信頼アカウントのパスワード変更を要求する頻度 (日数、「0」は無効)

高度な Active Directory 設定のサンプルについては、こちらのサンプル構成プロファイルのソースをご覧いただけます。

高度な Active Directory 構成キーを指定したプロファイルは、以下の方法でインストールできます。

  • Finder で「.mobileconfig」ファイルをダブルクリックします。

  • ターミナルで「/usr/bin/profiles」を実行します。

  • システムイメージユーティリティを使って、NetRestore または NetInstall のカスタムイメージの作成ワークフローに「構成プロファイルを追加」アクションを追加します。

高度な Active Directory 構成をプロファイルマネージャから直接配備することはできません。

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