Xsan:未解決の POSIX GID があるディレクトリでファイルを作成するときの問題

未解決の POSIX グループ ID (GID) および少なくとも 1 つのアクセス制御エントリがあるディレクトリの Xsan ボリュームで次の問題が発生することがあります。

  • 問題のあるディレクトリに Finder 経由でファイルをコピーしようとすると、「いくつかの必要な項目が見つからなかったため、操作を完了できません。(エラーコード -43)」という警告が表示される。

  • 問題のあるディレクトリに Finder で新規フォルダを作成すると、「予期しないエラーが起きたため、操作を完了できません (エラーコード -43)」という警告が表示される。

  • 問題のあるディレクトリでファイルを作成すると、コマンドラインユーティリティが応答しなくなることがある。

この問題を回避するには、次の手順に従います。

  1. このグループが Xsan の全システムに存在するのでない限り、Xsan のアクセス権でローカルグループを使わないようにします。Xsan では、LDAPv3 や Active Directory などのディレクトリサービスのユーザおよびグループを使って POSIX のアクセス権および ACL を設定することが推奨されています。

  2. Xsan のすべてのクライアントがディレクトリサービスと通信できるようにします。

  3. 存在しなくなったグループの GID がディレクトリにある場合は、Xsan Admin の「ファイル管理」パネルを使って GID を存在するグループに変更する必要があります。グレイ表示されたグループのアイコンの横の空白部分をダブルクリックし、新しいグループの名前を入力します。

関連情報

Xsan Admin の「ファイル管理」パネルでディレクトリを選択し、アクションメニューから (またはディレクトリを右クリックして)「アクセス権を設定」を選択すると、問題のあるディレクトリを特定できます。次の例に示すように、問題のあるディレクトリには、存在しなくなったグループの名前および少なくとも 1 つの ACL エントリがあります。

Xsan Admin の「ファイル管理」の「アクセス権を設定」シートの不明グループ

ターミナルの ls(1) コマンドを使って問題のあるディレクトリを特定することもできます。未解決の GID は、グループ名ではなく数字で表示されます。たとえば、この出力では UID root の後に未解決の GID「20050104」が表示されています。

ls -led /Volumes/MyVolume/problematic_directory drwxrwxr-x+ 4 root 20050104 2048 Mar 8 20:48 /Volumes/MyVolume/problematic_directory/ 0: group:staff allow list,add_file,search,delete,add_subdirectory,delete_child,readattr,writeattr,readextattr,writeextattr,readsecurity,file_inherit,directory_inherit

ディレクトリの GID は、chgrp(1) コマンドを使って変更できます。次の例では、GID を「editors」という名前のグループに変更しています。

chgrp editors /Volumes/MyVolume/problematic_directory

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