Xsan 5 にアップグレードする
Xsan を OS X Yosemite または OS X El Capitan から macOS Sierra にアップグレードする方法をご案内します。
まず、以下のそれぞれについて、正常に動作し、復元可能な最新のバックアップを作成しておいてください。
各コンピュータ
各ストレージエリアネットワーク (SAN) ボリューム上のデータ
Time Machine を使って、コンピュータの復元可能なバックアップを確保できます。SAN ボリュームのデータをバックアップするには、ほかの大容量のストレージメディアを使います。
バックアップ処理が終わったら、Server App を使ってすべての Xsan ボリュームのマウントを解除し、停止します。Xsan ボリュームを停止すると、Xsan クライアントでマウントが解除されます。
StorNext クライアントがある場合は、Xsan ボリュームを停止する前に、各 StorNext クライアントで SAN ボリュームのマウントを手動で解除してください。
この記事で紹介している以下の手順を、セクションを飛ばしたりせずに、記載されている通りの順番で実行してください。
プライマリ・メタデータ・コントローラ (MDC) で macOS Sierra にアップグレードする
App Store で macOS Sierra を検索するか、macOS Sierra のページを直接表示します。
macOS Sierra のページで、「ダウンロード」ボタンをクリックします。「macOS Sierra インストール」という名前のファイルが「アプリケーション」フォルダにダウンロードされ、自動的に開きます。
「続ける」をクリックして、画面上の案内に従って進めます。
プライマリ MDC に macOS Server をインストールする
App Store で、ツールバーの「アップデート」をクリックします。「アップデート」をクリックして、macOS Server 5.2 をインストールします。
プライマリ MDC を Xsan 5 にアップグレードする
Server App を開きます。既存のサービス構成がアップデートされます。
高度なサービスのリストで Xsan を選択します。
サービスを有効にします。
「以前の SAN 構成を復元」を選択して「次へ」をクリックします。
処理が終わると、すべてのボリュームがオフラインになり、「アップグレードが必要」というステータスになります。
残りのメタデータコントローラをすべてアップデートする
残りのコントローラをすべて macOS Sierra にアップデートします。
残りのコントローラすべてに macOS Server をインストールします。
残りのコントローラをすべて Xsan 5 にアップデートします。
各 Xsan ボリュームを Xsan 5 にアップグレードする
1 台目の Xsan ボリュームをクリックし、ギアアイコンをクリックしてから「ボリュームをアップグレード」を選択します。以下のメッセージが表示されます。
ボリューム "ボリューム名" は Xsan 5 にアップグレードする必要があります。
このボリュームのアップグレードに数分かかる場合があります。この操作は取り消せません。
「アップグレード」をクリックします。
ボリュームの cvfsck チェックが実行されます。cvfsck で解決できない問題が見つかった場合にのみ、処理が続行されます。cvfsck の実行中、ボリュームのステータスは「処理中」と表示されます。cvfsck が完了すると、ボリュームが有効になり、メタデータが Xsan 5 にアップグレードされます。
各 Xsan ボリュームに対し、この手順を繰り返します。
SAN クライアントをアップグレードする
これで、すべての SAN コントローラで Xsan 5 が実行されるようになったので、SAN クライアントをアップグレードできます。Xsan 5 を使うには、クライアントを macOS Sierra にアップデートします。SAN で生成した、SAN に固有の構成プロファイルを配布します。
構成プロファイルをインストールする
App Store で提供されているアップデートを使い、クライアントを macOS Sierra にアップデートします。
アップグレード後の MDC のいずれかで、Server App を開きます。高度なサービスのリストで、「構成プロファイルを保存」を選択し、ファイルを保存します。
構成プロファイルをクライアントに配布します。それには、以下の方法があります。
ファイル共有を使い、構成プロファイルをクライアントに配置する。
USB フラッシュドライブを使い、プロファイルをクライアントにコピーする。
プロファイルをクライアントコンピュータのユーザにメールで送信する。
AirDrop を使い、プロファイルをクライアントにコピーする。
各クライアントにプロファイルをインストールするには、プロファイルをダブルクリックするか、システム環境設定の「プロファイル」パネルを使います。