Apple Remote Desktop 3.3 について
Apple Remote Desktop バージョン 3.3 について説明します。
Apple Remote Desktop 3.3 には、以下の 2 種類のアップデートパッケージがあります。
Apple Remote Desktop Client 3.3.1 により、リモートマネージメントを容易にするソフトウェアがアップデートされます (リモートマネージメントはシステム環境設定の「共有」パネルで有効にします)。
Apple Remote Desktop Admin 3.3 は、Apple Remote Desktop クライアントのリモート管理に使う Remote Desktop アプリケーションをアップデートします。
これらのパッケージは、ソフトウェア・アップデート により自動的に適用できます。また、サポートダウンロード ページから手動でダウンロードすることもできます。
システム条件
Apple Remote Desktop バージョン 3.3 を使うには、以下のいずれかのバージョンのシステムソフトウェアが必要です。
Mac OS X v10.4.11
Mac OS X Server v10.4.11
Mac OS X v10.5.7 以降
Mac OS X Server v10.5.7 以降
Mac OS X v10.6 以降
Mac OS X Server v10.6 以降
さらに、次の環境も必要です。
Apple Remote Desktop (ARD) バージョン 3.0、3.1、3.2、3.2.1、3.2.2、または 3.3 (クライアント)
Ethernet (推奨)、AirMac、または IP over FireWire によるネットワーク接続
旧バージョンの Apple Remote Desktop との互換性
Apple Remote Desktop 3.3 を使うと、Apple Remote Desktop バージョン 2.x および 3.x のクライアントをコンピュータリストに追加し、それらのクライアントのクライアントソフトウェアを自動的に最新バージョンにアップグレードすることができます。
Apple Remote Desktop 3.3 は、バージョン 3.0、3.1、3.2、3.2.1、3.2.2、および 3.3 のクライアントソフトウェアを搭載しているコンピュータに対応しています。ただし、バージョン 2.x のクライアントソフトウェアを搭載しているコンピュータをアップグレードしない場合には、制御と監視のみが可能となります。
向上した機能
設定
NAT (Network Address Translation) ルーターの背後にあるクライアントコンピュータやタスクサーバへのアクセスのサポートが向上しています。
タスクサーバとディレクトリサーバのスキャナがあり、タスクサーバとクライアントで認識されたことのあるクライアントコンピュータを、ディレクトリサーバ上のコンピュータグループで検索できます。
クライアントコンピュータの「情報」ウインドウの新しい「レポート作成」タブで、そのクライアントコンピュータに適用するレポートポリシーを 1 つ設定し、すべての Remote Desktop 管理者のコンピュータで共有できます。
クライアントコンピュータの「情報」ウインドウの新しい「管理者」タブで、各クライアントコンピュータに関連付けられている管理コンピュータとタスクサーバを表示し、制御できます。
ワークグループマネージャで管理対象の環境設定として、クライアントの設定を指定できます。
ワイドエリア Bonjour を使ったクライアントコンピュータの検索と追加をサポートしています。
タスクサーバ上で Remote Desktop 管理アプリケーションを実行する際の安定性が向上しています。
build_hd_index ファイルのサイズが大きくなる場合がある問題が解決されています。
アプリケーションファイアウォールとの互換性が改善されました。
Remote Desktop 管理者が Active Directory アカウントを持っている場合に、「クライアント設定を変更」タスクが機能するようになりました。
リモートアシスタンス
クライアントコンピュータにログインウインドウが表示されているときにロック画面またはカーテンモードを使う際の問題が解決しました。
画面共有時のクライアントの安定性が向上しています。
リモートクライアントの制御時には、ファンクションキーと、「強制終了」「ログアウト」などのアクションやアプリケーションスイッチャーのキーコンビネーションがすべてリモートコンピュータに送信されます。
RealVNC での画面共有のパフォーマンスが向上しています。
暗号化された画面共有接続のパフォーマンスが向上しています。
リモート管理
スケジュールを指定した UNIX コマンドのスケジュールが維持されるようになりました。
Apple Remote Desktop 3.3 v1.1 では、Mac OS X で優先する言語をドイツ語にしているとき、レポートの結果が表示されない問題 が解決されています。
ソフトウェア配布
暗号化されたファイルのコピーのパフォーマンスが向上しています。
オートメーション
サービスを使った Mac OS X v10.6 での Remote Desktop タスクの自動実行をサポートします。
関連情報
上記の改善された機能も含め、Apple Remote Desktop 3.3 の使用方法の詳細については、「Apple Remote Desktop 管理者ガイド」(英語) を参照してください。この管理者ガイドは、オンラインまたは「ヘルプ」メニューから参照することができます。