Xsan 2.2 アップデートについて
Xsan 2.2 アップデートについて説明します。
この記事では、Xsan 2.2 アップデートについて説明します。このアップデートは、Apple サポートの「ダウンロード」ページからダウロードできます。また、ソフトウェアアップデートで自動配信されます。
重要:インストール前にお読みください
構成を変更する前に、必ずメタデータコントローラ (MDC) をすべてアップデートしてください。
MDC には常に、最新のクライアントバージョンと同じか、それよりも新しいバージョンのソフトウェア (Xsan と Mac OS X の両方) を搭載しておく必要があります。詳しくは、こちらの記事を参照してください。
Xsan 2.1.1 よりも前のバージョンからアップデートする場合、Snow Leopard にアップグレードする場合、または SAN に PowerPC ベースのコンピュータがある場合は、「Xsan 2 移行ガイド」で詳しい手順をご確認ください。
インストール中は、Xsan Admin またはコマンドラインツールのどちらでも、Xsan の設定を変更しないでください。
ソフトウェア条件
Mac OS X または Mac OS X Server v10.5.8 または 10.6 以降 (Xsan を使ってユーザやグループを管理する場合は MDC に Mac OS X Server が必要です)
Xsan 2.0、2.1、2.1.1、または 2.2
ハードウェア条件
Intel プロセッサ搭載の Xserve または Mac Pro
2 GB RAM (Xsan クライアントの場合)
2 GB RAM + ボリュームごとに 2GB (MDC の場合)
Apple Fibre Channel カード
ソフトウェアアップデートでのインストール
ソフトウェアアップデートで、参照先としてこの記事を案内される場合があります。ほかのアップデートの前提条件となっているアップデートもあるため、場合によってはソフトウェアアップデートを何度か使用しないと、用意されているすべてのアップデートを入手できないことがあります。
単体インストーラ
Xsan 2.2 のファイルシステムアップデートと Admin アップデート用の単体インストーラは、Apple サポートの「ダウンロード」ページから入手できます。
リモートインストール
リモートコンピュータにアップデートをインストールする必要がある場合は、softwareupdate コマンドラインツールを使います。
Xsan 2.2 の新機能
Xsan 2.2 ファイルシステムアップデート
Xsan 2.2 ファイルシステムアップデートは、ファイルシステムのパフォーマンスと信頼性を向上します。Intel 搭載の Xsan システムで Mac OS X または Mac OS X Server バージョン 10.5.8 以降を実行している場合に推奨されます。以下の機能も追加/強化されています。
Mac OS X および Mac OS X Server v10.6 で 64 ビットに対応しました。
ネイティブの拡張属性に対応しました。拡張属性を有効にするには、SAN 上のすべてのクライアントが Xsan 2.2 以降を実行している必要があります。有効にした場合、ファイルに関連付けられた属性は、別の非表示ファイルの中ではなく、そのファイルの中に保管されます。
メタデータコントローラのフェイルオーバー時のボリュームの信頼性が向上しました。
ファイルのコンテンツ検索は有効にせずに、ファイルシステムの検索を有効にすることができます。詳しくは、こちらの記事を参照してください。
ボリュームを再初期化しなくても名称変更できるようになりました。
cvfsck コマンドの修復機能が改善されました。
Active Directory を使用した導入環境において、ファイルのアクセス制御リスト (ACL) の信頼性が向上しました。
メタデータコントローラで Mac OS X Server v10.6 を使用している場合に、フェイルオーバー後の Spotlight の復旧が早くなりました。
Xsan 2.2 Admin アップデート
Xsan 2.2 Admin アップデートでは、Xsan 導入環境をリモートから管理、構成、保守する機能全般が強化されました。以下の具体的な修正点もあります。
SAN 設定アシスタントで Open Directory にバインドする。
コンピュータでクライアントとメタデータコントローラの役割を切り替える。
SAN に接続されているコンピュータのリストを表示し、そのリストにコンピュータを追加する。
インスペクタウインドウのサイズを変更する。
ボリューム、LUN、ストレージプール、アフィニティ、クオータサイズの報告に SI 単位 (1 GB = 1000 MB) を使う。
クライアントまたはコントローラで Open Directory の検索ポリシーが正しくない場合に、ステータス警告を表示する。
クライアントまたはコントローラでボリュームの LUN をすべて表示できない場合に、ステータス警告を表示する。
クライアントでコントローラリスト (fsnameservers) が正しくない場合に、ステータス警告を表示する (クライアントにも Xsan 2.2 が必要です)。
Xsan 2.2 アップデートのセキュリティコンテンツについて詳しくは、こちらの記事を参照してください。
Xsan 2.2 アンインストーラ
Xsan 2.2 アンインストーラは、Xsan、Xsan Admin アプリケーション、Xsan ドキュメントファイルを削除します。Xsan 2.2 アンインストーラは、Xsan 2.0 〜 2.2 をアンインストールする場合に適したバージョンです。Apple サポートの「ダウンロード」ページから入手できます。
注:Xsan を削除する前に、データとボリュームをすべてバックアップしておいてください。
Xsan 2.2 のドキュメント
Xsan 2.2 の管理者の方は、こちらで Xsan 2.2 のドキュメントをご覧ください。
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