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Xsan 1.4.2 から Xsan 2.x へのアップグレード

Xsan 1.4.2 SAN を Xsan 2 にアップグレードする手順を説明します。

この記事は、「Xsan 移行ガイド」(第 2 版および第 3 版) の要約です。これらのガイドは、こちらからダウンロードしていただけます。

重要:以下に紹介する各手順について詳しくは、該当する版の「Xsan 移行ガイド」を参照してください。

SAN クライアントのアップデート

メタデータコントローラをアップグレードする前に、Xsan Admin を使って、お使いの SAN から Xsan 1.4.2 クライアントを取り除きます。以下の手順に従って、メタデータコントローラをアップグレードします。手順にそってクライアントをアップグレードした後、Xsan Admin を使って SAN に追加し直します。クライアントをアップグレードする際は、必要なバージョンの Mac OS X または Mac OS X Server (v10.5.8 または v10.6) をインストールした上で、必要なバージョンの Xsan (2.1.1 または 2.2) にアップデートしてください。

メタデータコントローラのアップデート

Xsan 1.4.2 コントローラを Xsan 2 にアップデートする方法は、以下の 3 通りあります。

  • Xsan 1.4.2 から Xsan 2.1.1 にアップグレードする:セクション A の手順を実行します。

  • 同じコントローラで Xsan 1.4.2 から Xsan 2.2 にアップグレードする:セクション A および B の手順を実行します。

  • 新規コントローラへの移行時に Xsan 1.4.2 から Xsan 2.2 にアップグレードする:セクション A および C の手順を実行します。

A:Xsan 1.4.2 から 2.1.1 にアップグレードする

詳しい手順については、「Xsan 移行ガイド」(第 2 版) を参照してください。

  1. SAN ボリュームをバックアップします。

  2. 既存のボリュームのマウントを解除して、停止します。

  3. cvfsck を使って、ボリュームの整合性を確認します。

  4. Xsan 1.4.2 よりも古いバージョンの Xsan をお使いの場合は、所定のアップグレード手順に従って、SAN とメタデータコントローラを 1.4.2 にアップグレードします。

  5. Mac OS X 10.4 または Mac OS X Server 10.4 をお使いの場合は、Mac OS X 10.5 または Mac OS X Server 10.5 にアップグレードします。

  6. 以前のバージョンの Mac OS X 10.5 または Mac OS X Server 10.5 をお使いの場合は、バージョン 10.5.8 にアップデートします。

  7. Xsan 2 をインストールします。重要:この時点で Xsan 2.2 はインストールしません。Xsan 2.2 が収録されている Xsan インストールディスクは使わないでください。代わりに、Apple サポートのダウンロードページから Xsan 2.0 をダウンロードしてインストールします。シリアル番号は、Xsan 2.2 のディスクに付属のものをお使いください。

  8. Xsan 2.1.1 にアップデートします。

  9. SAN 設定アシスタントを実行します。各ボリュームのアップグレードが始まります。

  10. ボリュームのアップグレードが終わるまで、しばらく待ちます。ファイルシステムのアップグレードには、ボリュームが小さければ 1 時間弱程度、大きければ 1 日以上かかります。

    Do not use the Xsan Admin application during the upgrade process as the update process causes the volume to be unresponsive to Xsan Admin. This unresponsiveness does not indicate that the update is not proceeding.

  11. Mac OS X v10.6 または Mac OS X Server v10.6 にアップグレードしない場合は、この時点で SAN ボリュームで Spotlight を有効にしてかまいません。

    • Mac OS X v10.6 にアップグレードする場合は、アップグレードしてから Spotlight を有効にしてください。Spotlight の索引作成には、ボリュームのサイズによって数分または数時間かかる場合があります。

  12. Xsan Admin で、コントローラおよび該当するクライアントにボリュームを再マウントします。詳しい手順については、「Xsan 移行ガイド」を参照してください。

  13. Xsan 2.1.1 へのアップグレードが目的の場合は、これで完了です。引き続いて、SAN クライアントをアップグレードし、SAN に追加し直します。

    • 同じコンピュータで Xsan 2.2 にアップグレードする場合は、セクション B に進みます。

    • 新しいコンピュータで Xsan 2.2 に移行する場合は、セクション C に進んでください。

B:同じコントローラで Xsan 2.1.1 から Xsan 2.2 にアップグレードする

詳しい手順については、「Xsan 移行ガイド」(第 3 版) を参照してください。以下の手順 1 が、「Xsan 移行ガイド」の「SAN ソフトウェアをアップグレードする」セクションの手順 3 に該当しています。

  1. メタデータコントローラで Mac OS X Server 10.6 を使う予定の場合は、1 台目のコントローラをこの時点でアップグレードします。

  2. 1 台目のメタデータコントローラを Xsan 2.2 にアップデートします。

  3. 残りのコントローラを 10.6 (希望する場合) および Xsan 2.2 にアップグレードします。

  4. 以前の SAN クライアントをアップグレードして SAN に追加し直します。

  5. お使いのコントローラがすでに Mac OS X Server 10.6 にアップグレードされており、Xsan Admin を使ってユーザとグループを管理している場合は、Open Directory の複製を確認します。

  6. すべてのクライアントで Xsan 2.2 以降を使っている場合は、ネイティブの拡張属性を有効にできます。重要:この操作は取り消せません。

  7. Mac OS X v10.6 にアップグレードした場合は、この段階で必要に応じて、SAN ボリュームで Spotlight を有効にすることができます。

  8. SAN クライアントに SAN ボリュームをマウントします。

C:新規コントローラで Xsan 2.1.1 から Xsan 2.2 に移行する

詳しい手順については、「Xsan 移行ガイド」(第 3 版) を参照してください。以下の手順 1 が、「Xsan 移行ガイド」の「SAN のハードウェアとソフトウェアの両方をアップグレードする」セクションの手順 3 に該当しています。

  1. 2 台以上の Intel 搭載コンピュータを、セクション A で作成した Xsan 2.1.1 SAN に接続します。これらが新しいメタデータコントローラになります。

  2. 新しいコントローラで Mac OS X Server v10.6 を実行する場合は、必要に応じて、この段階でアップグレードします。

  3. 新しいコンピュータに Xsan 2.2 をインストールします。Xsan インストールディスクのバージョンが Xsan 2.0 の場合、Mac OS X Server v10.6 にはインストールできません。Apple サポートのダウンロードページから Xsan 2.2 のフルインストーラをダウンロードしてインストールする必要があります。シリアル番号は、お手元の Xsan 2.0 ディスクに付属のものをお使いください。

  4. 新規コンピュータの 1 台で、Xsan Admin 2.2 を使って、SAN に新規コンピュータをすべて追加します。

  5. ボリュームのフェイルオーバーの優先順位を調整し、移行中にすべてのボリュームが新しいコントローラでホストされるようにしておきます。

  6. 新しいコンピュータのいずれか 1 台をプライマリコントローラにします。

  7. 古いコントローラを降格します。

  8. 新しい SAN クライアントを追加します。以前の SAN メンバーをアップグレードし、SAN に追加し直します。これらが、アップグレード後の SAN のクライアントになります。

  9. すべてのクライアントで Xsan 2.2 を使っている場合は、ネイティブの拡張属性を有効にできます。重要:この操作は取り消せません。

  10. Mac OS X v10.6 にアップグレードした場合は、この段階で必要に応じて、SAN ボリュームで Spotlight を有効にすることができます。

  11. SAN クライアントに SAN ボリュームをマウントします。

関連情報

Xsan 2.1.1 の SAN に新規 Xsan 2.2 コントローラを追加した後 (上の手順 C-4) 、そのコントローラ上でボリュームが動作していないという警告メッセージが Xsan Admin に表示された場合は、ボリュームを再起動します。

ネイティブの拡張属性を有効にする際に問題が発生した場合は、こちらの記事を参照してください。

Xsan を使ってユーザとグループを管理する場合、バックアップメタデータコントローラを Mac OS X Server v10.6 にアップグレードした後で、このコントローラでパスワードサーバが実行されていないことがあります。次のコマンドを使って、このサービスを再起動してください。

sudo launchctl load -w /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.PasswordService.plist

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