macOS Server 5.2 について
macOS Server 5.2 アップデートによる変更点について説明します。
macOS Server 5.2 は、Server 5.1.7 をアップデートします。インストールするには、OS X 10.11.6 または macOS 10.12 が必要です。
OS X 10.11.6 または macOS 10.12 を搭載した Mac で、Mac App Store の「アップデート」パネルから macOS Server v5.2 にアップデートしてください。サービスが中断されないように、Mac App Store からほかのアップデートを自動的にインストールするように設定している場合でも、Server のアップデートは自動的にはインストールされません。
インストール中に「Server アプリケーションの置き換えが検出されました」というメッセージが表示されることがありますが、これは、アップデートの過程で通常表示されるメッセージです。アップデートしても、サーバの設定とデータはすべてそのまま維持されます。
インストールが終わったら、Server App を開いて、以前から構成してあるサービスの設定を終わらせてください。
このリリースでは、以下の点が変更されています。
全体的な変更
macOS Sierra 10.12 に対応しました。
OS X El Capitan 10.11.6 と OS X Server 5.1.7、または OS X Yosemite 10.10.5 と OS X Server 5.0.15 を搭載したボリュームからの Server データの移行に対応しています。
プロファイルマネージャ
Apple School Manager との統合により、管理対象 Apple ID とクラス情報を取得できます。
macOS Sierra バージョン 10.12 で Siri の設定アシスタントパネルが省略されます。
連絡先、Exchange、および Google アカウントでの音声通話用にデフォルトの App を選択できます。
監視対象デバイスに Bluetooth の変更制限を設定できます。
macOS Sierra バージョン 10.12 に対して、Apple Music、iCloud キーチェーン同期、およびメモ、リマインダー、または LinkedIn での共有の制限を設定できます。
新しい IKEv2 認証方法のオプションを設定するか、または VPN のアイドルタイムアウト時の IPSec 接続解除を指定できます。
Cisco ファストレーンの Quality of Service (QoS) のマーキングを制限するか、または Wi-Fi ネットワークに対してキャプティブネットワーク検出を無効化できます。
Apple Watch を使った Mac のロック解除を制限できます。
IP ファイアウォールを構成できます。
キャッシュサーバ
ピアレプリケーションの制御が強化されました。
SMB
セキュリティ向上のため、SMB 接続にはデフォルトで署名が必要になりました。
NFS
Kerberos 対応の NFS で、AES が暗号化方式としてサポートされるようになりました。
Xsan 5
macOS Sierra および Server 5.2 には、Xsan 5 ファイルシステムのサポートが組み込まれています。Xsan 5 は Quantum StorNext 5.3 ファイルシステムと互換性があります。
Xsan 5 にアップグレードする前に、Xsan の互換性についてご確認ください。
Apple が製造していない製品に関する情報や、Apple が管理または検証していない個々の Web サイトについては、推奨や承認なしで提供されています。Apple は他社の Web サイトや製品の選択、性能、使用に関しては一切責任を負いません。Apple は他社の Web サイトの正確性や信頼性についてはいかなる表明もいたしません。詳しくは各メーカーや開発元にお問い合わせください。