Final Cut Pro: コマ落ちの発生と解決方法
現象
Final Cut Pro でコマ落ちが発生する場合は、通常、ハードウェア設定に問題があります。この記事では、コマ落ちの原因と解決方法について説明します。
対象製品
Final Cut Pro 6.0
解決方法
コマ落ちとは?
コマ落ちとは、再生中または出力中に、予期せずフレームがスキップされてしまう現象です。これは、ハードディスクがビデオデータレートを保持できないか、適用されているすべての効果にコンピュータプロセッサの処理速度が追いつかない場合に発生します。リアルタイムの再生モードには、コマ落ちが許容されるものもありますが、コマ落ちを防ぐためにレンダリングが必要な場合もあります。
通常、編集中にコマ落ちが発生しても問題ありませんが、取り込み中や出力中にコマ落ちが発生すると困ります。再生中にコマ落ちが発生する場合は、原因の多くがハードウェア設定の問題によるものです。ハードウェアが適切に設定されていれば、Final Cut Pro でコマ落ちが発生することはありません。
再生時のコマ落ち報告
「警告 ‐‐ コマ落ち」に表示されるメッセージには、次の 2 通りがあります。
- 1 つ目のメッセージは、再生中に何らかの理由でコマ落ちが検出されたときに表示されます。

- 2 つ目のメッセージは 1 つ目と似ていますが、ディスクの I/O 速度に問題があるためコマ落ちが発生したということが示されます。
ディスクスピードを上げるには、ハードディスクのスループットを向上する必要がありますが、実際に特定のハードディスクのスピン速度を上げることは概して不可能です。
再生中にコマ落ちが発生した場合は、ハードディスクまたは RAID の速度が遅すぎる、またはお使いのビデオ映像がプロセッサに過度に集中するコーデックを使っているため、コンピュータが処理できていないことを示しています。シーケンスをテープに出力する場合は、この問題を事前に解決しておく必要があります。ただし、編集目的の場合は、編集時にコマ落ちのメッセージが表示されないように設定することもできます。
コマ落ちのメッセージを表示させないようにするには、以下の手順を実行します。
- 「Final Cut Pro」の「ユーザ環境設定」を選択します。
- 「一般」タブで、「再生時のコマ落ちを報告」チェックボックスのチェックを外します。
注記:「コマ落ち時にテープに編集/ビデオにプリントを中止」オプションでは、ビデオへのプリント中やテープ編集作業中にコマ落ちが発生した場合に Final Cut Pro での再生を中止するかどうかを設定します。通常、このチェックボックスにはチェックマークを付けておきます。
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リアルタイムパフォーマンスを向上させるには
コンピュータの性能上、適用したすべての効果を処理できない場合は、以下の方法によって、リアルタイムパフォーマンスを向上させることができます。
- 「システム設定」ウインドウの「タイムライン」または「再生コントロール」タブの RT ポップアップメニューで、再生するビデオの品質とフレームレートを下げます。
- セーフ RT モードではなく、無制限の RT モードでシーケンスを再生します。
- 「RT」ポップアップメニューから「ベースレイヤーのみ再生」を選択します。
- 再生する前に、ステータスバーにリアルタイム再生ができないことが示されている任意のクリップをレンダリングします。
- 外部ビデオモニタの電源をオフにします。
上記オプションの詳細な情報については、Final Cut Pro のユーザマニュアルを参照してください。
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ハードドライブをチェックする
Final Cut Pro が、実行中に使うディスク上のファイルに十分かつ継続的にアクセスできる必要があります。
Final Cut Pro では、ビデオフォーマットやストリームに必要なスループットをハードディスクが処理できない場合、コマ落ちが報告されます。
また、ハードディスクが過度に断片化または破損している場合や、RAID またはネットワークベースのストレージが不正なハードディスクを含んでいたり、正しく設定されていない場合にも、コマ落ちの報告が表示されます。
Final Cut Pro に関連したハードディスクおよびストレージについての詳細は、サポート情報の「Final Cut Pro: どの種類のハードディスクを購入すれば良いでしょうか?」を参照してください。
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Mac Pro コンピュータでのメモリ設定
Final Cut Studio アプリケーションのパフォーマンスを最適化するには、メモリ DIMM のペアが両方のライザーにインストールされている必要があります。詳細については、サポート情報の 304492「Final Cut Studio: Mac Pro で最高のパフォーマンスを得るには、ライザーにメモリを対称的にインストールする」を参照してください。
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HD ビデオに RAM がより多く必要な場合
HD ビデオが関連するワークフローでは、余分にシステムリソースが必要になる場合があります。高解像度ビデオの編集時、コマ落ちを防ぐには、追加 RAM が必要な場合があります。詳細については、こちらの記事を参照してください。
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PCIe カードスロット設定
複数の PCI Express (PCIe) カードを使う設定で Final Cut Studio を使う場合は、カードで必要な帯域幅を最大限に活用できるよう拡張スロットを設定してください。詳細については、サポート情報の「Final Cut Studio: How to optimize PCI Express card performance」を参照してください。
ビデオインターフェイスカードの製造元のサポート情報を参照し、最新の適用可能なソフトウェア、ドライバ、推奨設定を利用しているかどうかをご確認ください。
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自動プルダウン
一部のビデオインターフェイスカードには、「プルダウン」機能という、自動的にフィールドのリズムパターンを変更する機能があります。この機能はオンザフライで 24 fps から 29.97 fps へのコンバージョンを実行します。場合によっては、このプロセスによってコマ落ちが報告されることがあります。
コマ落ち報告の原因がプルダウン機能であるかどうかを確認するには、タイムラインでビデオをネイティブフレームレートで再生してテストします。
Final Cut Pro で外部ビデオをオフにして、取り込みカードからの再生を防いでください。- 「表示」>「外部ビデオ」>「オフ」の順に選択します。
- 次に、「ビデオ」>「ビデオ再生ビデオ」>「なし」の順に選択します。
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QuickTime の最新リリースをアップデートする
最新のアップデートから、QuickTime の最新バージョンを入手してください。最新のアップデートを入手するには、「アップル」メニューから「ソフトウェアアップデート」を選択するか、QuickTime ダウンロードページからダウンロードしてください。
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「デスクトップでミラーリングする」を無効にする
「オーディオ/ビデオ設定」ウインドウの「A/V 装置」タブにある「再生中にデスクトップにミラーリングする」の選択を解除します。コンピュータを最大能力に近い状態で実行している場合、この設定によってコマ落ちが防げる可能性があります。
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多くのシーケンスを開きすぎている
出力中に発生するコマ落ちの原因としては、タイムラインで同時に多くのシーケンスを開きすぎていることが考えられます。特に、編集を多く加えた複雑なシーケンスの場合、2 つ以上のシーケンスを同時に開いていると、再生パフォーマンスに影響が及ぶ場合があります。この問題を解決するには、ビデオへの出力対象になっている 1 つを残して、すべてのシーケンスを閉じます。
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短時間のクリップの量が多い
再生シーケンスに短い間隔で編集が非常に多く加えられている場合も、コマ落ちの原因になります。ビデオが数百の 10 フレームクリップで作られている場合のように、短い間隔の編集が多く加えられると、ハードディスクの能力を超えてクリップをジャンプしてしまうことがあります。この場合の解決方法は 2 通りあります。
- 1 つのファイルを書き出します。「QuickTime ムービーを書き出す」コマンドを使ってレンダリングする際、「すべてのフレームを再圧縮」機能を無効にすると、レンダリング時間を節約できます。
- もう 1 つの解決方法として、特に長時間のシーケンスの場合、1 つの長いシーケンスを複数の短いシーケンスに区切り、1 つずつテープに出力するという方法があります。
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Xserve RAID で Final Cut Pro を使う
お使いの Final Cut Pro ワークステーションが Xserve RAID に接続されている場合は、各 RAID でこちらの記事に説明されている設定がされているかどうかを確認してください。
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Xsan で Final Cut Pro を使う
Xsan の設定によって、Final Cut Pro のパフォーマンスに影響が及ぶ場合があります。Xsan のパフォーマンスと安定性を最適化する方法については、こちらの記事を参照してください。