Mac OS X Server: Apple Mail Server での制限付き SMTP リレーの設定方法

  • 最終更新日: 26 2月, 2002
  • 記事: TA20722
  • 過去の記事: 106762

対象製品

Mac OS X Server 10.3

(この情報は、こちらの記事を翻訳したものです。日本での状況とは異なる場合があります。)

Mac OS X Server 10.1.3 以降では、Apple Mail Server に、Restricted SMTP Relay(制限付き SMTP リレー)機能を提供しています。このドキュメントでは、その設定方法について説明します。

Restricted SMTP Relay(制限付き SMTP リレー)の設定手順

重要:

  1. セットアップを始める前に、記事 106763:Mac OS X Server: 歓迎されないメールリレーの防止に役立つ制限付き SMTP リレーをお読みください。

  2. このセットアップは、手順 11 を完了しないと、働きません。

  3. このドキュメントは、NetInfo Manager の基本的な理解を前提に書かれています。もし Terminal の niutil コマンドや kill コマンド、あるいはプロセス ID のほうが使いやすい場合は、代わりにそちらを使っても構いません。その場合は、このページの下の方にある“上級の管理者のみお読みください”セクションを参照してください。

以下の手順に沿って、Restricted SMTP Relay(制限付き SMTP リレー)の設定を行ってください。

  1. Mac OS X Server 10.1.3 Update をインストールしていない場合は、これをインストールし、再起動してください。

  2. Server Admin アプリケーションを起動します。

  3. MailServer が実行中であることを確認します。

  4. NetInfo Manager(/Applications/Utilities/)を開きます。

  5. “/”のあとの 2 番目の列にある、ローカルドメイン内の“config”ディレクトリを探します。

  6. 次の列で AppleMailServer ディレクトリを選択します(図 1 を参照)。




    図 1:NetInfo Manager

  7. 値“1”を入力し、“open_relay_addr_flag”を編集します。これで Restricted SMTP Relay(制限付き SMTP リレー)は有効になります。

    重要:次に行わなければならないのは、“open_relay_addr_list”プロパティの編集です。このプロパティには、SMTP リレーを許可するホスト名、IP アドレスもしくは IP アドレスの範囲が含まれます。これらのプロパティがない状態で Mail Server が開始されると、“open_relay_addr_flag”プロパティには値 0、“open_relay_addr_list”プロパティにはローカルサーバの IP アドレスに対応する値が、自動的に生成されます。

  8. “open_relay_addr_list”プロパティに値を追加するには、“ディレクトリ”メニューから“新規の値”を選択し、必要な編集を行います(図 2)。構文の例については、以下の“ホストリストに対する値の例”セクションを参照してください。




    図 2:新しい値の追加

    図 3 に、Restricted SMTP Relay(制限付き SMTP リレー)に対する Apple Mail Server のプロパティの要約を示します。




    図 3:Apple Mail Server のプロパティ

  9. 新しい設定を保存し、NetInfo Manager を終了します。

  10. 新しい設定を有効にするために、Server Admin を使って Apple Mail Server を停止し、再起動します。

  11. Server Admin の「ホストを設定」ウィンドウで“ローカルアドレスのみにメールを配信する(SMTP リレーなし)”のチェックボックスが選択されていないことを確認してください(図 4)。これは、Apple Mail Server が動いている間に行われなければなりません。この手順により、サーバは新しく作成された SMTP リレーリストをチェックできるようになります。




    図 4:Server Admin

これで Restricted SMTP Relay(制限付き SMTP リレー)機能を設定する手順は完了です。ホストのリストを変更する必要がある場合は、上記の手順を繰り返してください。

Restricted SMTP Relay(制限付き SMTP リレー)が行うこと

リレーリストが作成され有効になると、Mail Server はそのリレーリストをローカルキャッシュに読み込み、すべての受信 SMTP 接続について確認します。すべての接続は、発生する“mail from:”の値に関わらず、このリストと照合してチェックされます。認可されたリスト内にはないホストからのメールをリレーしようとしたすべてのユーザは、サーバによって拒否されたというメッセージを受け取るはずです。認可されていないホストからメールをリレーしたいと思うユーザは、SMTP AUTH(このページの下の方にある“追加情報”を参照してください)を介した認証を受けることになるでしょう。ローカルメールユーザがメールを送信する際に確実に認証されるようにしたい場合は、SMTP 認証(“SMTP AUTH”)機能を有効にしてください。

Mail Server は、起動時もしくは最初の SMTP セッションで HUP シグナルを受け取った後に、Directory Services 内の open_relay_addr の設定を読み、実行します。“.Server.log”ファイルには、正当なリレーリストに追加された IP アドレス(もしくはその範囲)とホスト名およびドメイン名が記されています。解決できないホスト名や、間違っているアドレスの範囲は、リレーリストには追加されません。ログにはこのような厄介な問題も記録されます。

ホストリストに対する値の例

open_relay_addr_list では、各エントリに対し、さまざまな表記法が使われます。有効な例として、以下のものがあります。
  • ホスト名 - myserver.example.com
  • ドメイン - example.com
  • 単体の IP アドレス - 192.168.123.55
  • IP アドレスの範囲 - 192.168.40.*
    ("*" は範囲全体に相当します)
  • IP アドレスの範囲 - 192.168.40-43.0-255
    (限定された範囲)
  • IP アドレスの範囲: 192.168.40-43.*
    (表記法が混在する形式)

上級の管理者のみお読みください

Mac OS X Server 10.1.3 の Apple Mail Server が起動すると、Restricted SMTP Relay(制限付き SMTP リレー)および SMTP AUTH 機能の振るまいを制御するプロパティが、ローカル NetInfo の中に作成されます。これらのプロパティの値は Terminal で niutil コマンドを使って編集することができます。

  1. デフォルト設定を確認したい場合は、root 権限で以下のコマンドを実行してください。

    niutil -read . /config/AppleMailServer

    以下のような結果が出力されるはずです。

    name: AppleMailServer
    smtp_plain_login_flag: 0
    open_relay_addr_flag: 0
    open_relay_addr_list: 17.221.41.168

    このうち、IP アドレスは、Apple Mail Server が実行されているサーバのアドレスを示しています。Restricted SMTP Relay(制限付き SMTP リレー)機能を有効にするには、以下のコマンドを実行します。

    niutil -createprop . /config/AppleMailServer open_relay_addr_flag 1

  2. Server Admin アプリケーションの「ホストを設定」ウィンドウで“ローカルアドレスのみにメールを配信する(SMTP リレーなし)”のチェックを外してください(図 4)。この操作は、Terminal からは行えません。

  3. 以上の NetInfo 設定は、MailService プロセスが HUP シグナルを受け取ったときに、有効になります。HUP シグナルを送るには、次のコマンドを実行します。

    kill -HUP `ps auxc | grep MailService | awk '{print $2}'`

追加情報

さらに詳細な情報は、以下の記事を参照してください。

記事 106760:Mac OS X Server: SMTP 認証のセットアップ方法

記事 106761:Mac OS X Server: Apple Mail Server での SMTP 認証について

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