iOS 7.1 のセキュリティコンテンツについて

iOS 7.1 のセキュリティコンテンツについて説明します。

Apple では、ユーザ保護の観点から、完全な調査が終了して必要なパッチやリリースが利用可能になるまではセキュリティ上の問題を公開、説明、または是認いたしません。Apple 製品のセキュリティについては「Apple 製品のセキュリティ」Web サイトを参照してください。

Apple Product Security PGP キーについては「Apple Product Security PGP キーの使用方法」を参照してください。

CVE ID を使って脆弱性を調べることもできます。

その他のセキュリティアップデートについては、こちらの記事を参照してください。

iOS 7.1

  • バックアップ

    対象となるデバイス:iPhone 4 以降、iPod touch (第 5 世代) 以降、iPad 2 以降

    影響:悪意を持って作成されたバックアップによってファイルシステムが変更される可能性がある。

    説明:残りのファイルシステムを書き込む復元中に操作が追加され、バックアップのシンボリックリンクが復元されます。この問題は、復元プロセス中にシンボリックリンクがないかチェックすることで解消されました。

    CVE-ID

    CVE-2013-5133:evad3rs

  • 証明書信頼ポリシー

    対象となるデバイス:iPhone 4 以降、iPod touch (第 5 世代) 以降、iPad 2 以降

    影響:ルート証明書がアップデートされた。

    説明:複数の証明書が、システムルートのリストに追加されたり、リストから削除されたりしました。

  • 構成プロファイル

    対象となるデバイス:iPhone 4 以降、iPod touch (第 5 世代) 以降、iPad 2 以降

    影響:プロファイルの有効期限が不適切に処理されていた。

    説明:モバイル構成プロファイルの有効期限が正しく評価されていませんでした。この問題は、構成プロファイルの処理方法を改善することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-1267

  • CoreCapture

    対象となるデバイス:iPhone 4 以降、iPod touch (第 5 世代) 以降、iPad 2 以降

    影響:悪意のあるアプリケーションが原因で、システムが突然終了する場合がある。

    説明:IOKit API 呼び出しの CoreCapture の処理に、到達可能なアサーションに関する問題が存在します。この問題は、IOKit からの入力の検証を強化することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-1271:Filippo Bigarella 氏

  • クラッシュレポート

    対象となるデバイス:iPhone 4 以降、iPod touch (第 5 世代) 以降、iPad 2 以降

    影響:ローカルユーザが任意のファイルのアクセス権を変更できる可能性がある。

    説明:ファイルのアクセス権を変更すると CrashHouseKeeping がシンボリックリンクをたどっていました。この問題は、ファイルのアクセス権を変更するときにシンボリックリンクをたどらないようにすることで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-1272:evad3rs

  • dyld

    対象となるデバイス:iPhone 4 以降、iPod touch (第 5 世代) 以降、iPad 2 以降

    影響:コード署名の要求をバイパスできる可能性がある。

    説明:コード署名による検証を行わずに、dyld がダイナミックライブラリのテキスト再配置命令を読み込む可能性があります。この問題は、テキスト再配置命令を無視することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-1273:evad3rs

  • FaceTime

    対象となるデバイス:iPhone 4 以降、iPod touch (第 5 世代) 以降、iPad 2 以降

    影響:デバイスに物理的にアクセスできる人物は、ロック画面から FaceTime の連絡先にアクセスできる可能性がある。

    説明:ロックされているデバイスの FaceTime の連絡先は、つながらない FaceTime 通話をロック画面から発信することで表示できました。この問題は FaceTime の処理を改善することで解消されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-1274

  • ImageIO

    対象となるデバイス:iPhone 4 以降、iPod touch (第 5 世代) 以降、iPad 2 以降

    影響:悪意を持って作成された PDF ファイルを開くと、アプリケーションが突然終了したり任意のコードが実行されたりする可能性がある。

    説明:PDF ファイルの JPEG2000 イメージの処理にバッファオーバーフローの問題があります。この問題は、配列境界チェック機能を改善することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-1275:Google Security Team の Felix Groebert 氏

  • ImageIO

    対象となるデバイス:iPhone 4 以降、iPod touch (第 5 世代) 以降、iPad 2 以降

    影響:悪意を持って作成された TIFF ファイルを開くと、アプリケーションが突然終了したり任意のコードが実行される可能性がある。

    説明:libtiff の TIFF 画像の処理にバッファオーバーフローの問題がありました。この問題は TIFF 画像の検証を強化することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2012-2088

  • ImageIO

    対象となるデバイス:iPhone 4 以降、iPod touch (第 5 世代) 以降、iPad 2 以降

    影響:悪意を持って作成された JPEG ファイルによって、メモリのコンテンツが公開される可能性がある。

    説明:libjpeg の JPEG マーカの処理で未初期化メモリアクセスの問題が存在し、メモリコンテンツ漏洩の原因となります。この問題は、JPEG ファイルの検証を強化することによって解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2013-6629:Michal Zalewski 氏

  • IOKit HID イベント

    対象となるデバイス:iPhone 4 以降、iPod touch (第 5 世代) 以降、iPad 2 以降

    影響:悪意のあるアプリケーションによって、ほかのアプリケーションでのユーザの操作が監視される可能性がある。

    説明:IOKit フレームワークのインターフェイスによって、悪意のあるアプリケーションがほかのアプリケーションでのユーザの操作を監視できるようになっていました。この問題は、フレームワークのアクセス制御ポリシーを改良することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-1276:FireEye の Min Zheng 氏、Hui Xue 氏、および Tao (Lenx) Wei 博士

  • iTunes Store

    対象となるデバイス:iPhone 4 以降、iPod touch (第 5 世代) 以降、iPad 2 以降

    影響:中間者攻撃を行う者が、エンタープライズ App ダウンロードから悪意のある App をダウンロードするようユーザを誘導する可能性がある。

    説明:特権のあるネットワークポジションの攻撃者が、ネットワーク通信になりすまして、悪意のある App をダウンロードするようユーザを誘導する可能性があります。この問題は、SSL を使って URL のリダイレクト中にユーザに確認を求めることで軽減されました。

    CVE-ID

    CVE-2013-3948:Stefan Esser 氏

  • カーネル

    対象となるデバイス:iPhone 4 以降、iPod touch (第 5 世代) 以降、iPad 2 以降

    影響:ローカルユーザが、システムを突然終了させたり、カーネル内の任意のコードを実行したりする可能性がある。

    説明:ARM ptmx_get_ioctl 機能に、領域外メモリアクセスの問題が発生する可能性があります。この問題は、配列境界チェック機能を改善することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-1278:evad3rs

  • Office Viewer

    対象となるデバイス:iPhone 4 以降、iPod touch (第 5 世代) 以降、iPad 2 以降

    影響:悪意を持って作成された Microsoft Word 書類を開くと、アプリケーションが突然終了したり、任意のコードが実行されたりする可能性がある。

    説明:Microsoft Word 書類の処理には、ダブルフリーの問題があります。この問題はメモリ管理を改善することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-1252:Google Security Team の Felix Groebert 氏

  • 写真のバックエンド

    対象となるデバイス:iPhone 4 以降、iPod touch (第 5 世代) 以降、iPad 2 以降

    影響:削除した画像が写真 App の不透明な画像の下に表示される可能性がある。

    説明:アセットライブラリから画像を削除しても、キャッシュバージョンの画像は削除されていませんでした。この問題はキャッシュ管理を改善することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-1281:Hoelblinger.com の Walter Hoelblinger 氏、Morgan Adams 氏、Tom Pennington 氏

  • プロファイル

    対象となるデバイス:iPhone 4 以降、iPod touch (第 5 世代) 以降、iPad 2 以降

    影響:構成プロファイルがユーザに対して非表示になる可能性がある。

    説明:構成プロファイルの名前が長い場合、構成プロファイルをデバイスに読み込むことはできましたが、プロファイル UI に表示されませんでした。この問題は、プロファイル名の処理を改善することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-1282:Skycure の Assaf Hefetz氏、Yair Amit 氏、Adi Sharabani 氏

  • Safari

    対象となるデバイス:iPhone 4 以降、iPod touch (第 5 世代) 以降、iPad 2 以降

    影響:自動入力によってユーザの認証情報が予期しないサイトに漏れてしまう可能性がある。

    説明:Safari でユーザ名とパスワードがメインフレームからではなく別のドメインからサブフレームに自動入力されることがあります。この問題は、オリジンの追跡機能を改良することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2013-5227:Klarna AB の Niklas Malmgren 氏

  • 設定 - アカウント

    対象となるデバイス:iPhone 4 以降、iPod touch (第 5 世代) 以降、iPad 2 以降

    影響:デバイスに物理的にアクセスできる人物が、iCloud パスワードを入力せずに「iPhone を探す」を無効にできることがある。

    説明:「iPhone を探す」の処理にステータス管理の問題が存在します。この問題は「iPhone を探す」のステータス処理を改善することで解消されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-2019

  • Springboard

    対象となるデバイス:iPhone 4 以降、iPod touch (第 5 世代) 以降、iPad 2 以降

    影響:デバイスに物理的にアクセスできる人物は、デバイスがアクティベートされていなくてもデバイスのホーム画面を表示できる可能性がある。

    説明:アクティベーション中にアプリケーションが予期せず終了すると、写真がホーム画面に表示される可能性があります。この問題はアクティベーション中のエラー処理を改善することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-1285:Roboboi99

  • SpringBoard ロック画面

    対象となるデバイス:iPhone 4 以降、iPod touch (第 5 世代) 以降、iPad 2 以降

    影響:リモート攻撃者の攻撃により ロック画面が応答しなくなる可能性がある。

    説明:ロック画面にステータス管理の問題が存在します。この問題はステータス管理を改善したことで解消されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-1286:M-sec.net の Bogdan Alecu 氏

  • TelephonyUI フレームワーク

    対象となるデバイス:iPhone 4 以降、iPod touch (第 5 世代) 以降、iPad 2 以降

    影響:ユーザが何も操作をしていないのに Web ページから FaceTime 音声通話に切り替わる可能性がある。

    説明:Safari は facetime-audio:// URL を起動する前にユーザに確認しませんでした。この問題は、確認メッセージを追加することで解消されています。

    CVE-ID

    CVE-2013-6835:Guillaume Ross 氏

  • USB ホスト

    対象となるデバイス:iPhone 4 以降、iPod touch (第 5 世代) 以降、iPad 2 以降

    影響:デバイスに物理的にアクセス可能な人が、カーネルモードで任意のコードを実行できる可能性がある。

    説明:USB メッセージの処理に、メモリ破損の原因となる問題が存在します。この問題は、USB メッセージの検証を強化することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-1287:NCC Group の Andy Davis 氏

  • ビデオドライバ

    対象となるデバイス:iPhone 4 以降、iPod touch (第 5 世代) 以降、iPad 2 以降

    影響:悪意を持って作成されたビデオを再生すると、デバイスが反応しなくなる可能性がある。

    説明:MPEG-4 のエンコードファイルの処理に、ヌルポインタの修飾参照の問題が存在します。この問題は、メモリ処理を改良することによって解決されています。

    CVE-ID

    CVE-2014-1280:rg0rd

  • WebKit

    対象となるデバイス:iPhone 4 以降、iPod touch (第 5 世代) 以降、iPad 2 以降

    影響:悪意を持って作成された Web サイトにアクセスすると、アプリケーションが予期せず終了したり、任意のコードが実行されたりする可能性がある。

    説明:WebKit にメモリ破損の脆弱性が複数存在します。この問題はメモリ処理を改善することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2013-2909:OUSPG の Atte Kettunen 氏

    CVE-2013-2926:cloudfuzzer 氏

    CVE-2013-2928:Google Chrome Security Team

    CVE-2013-5196:Google Chrome Security Team

    CVE-2013-5197:Google Chrome Security Team

    CVE-2013-5198:Apple

    CVE-2013-5199:Apple

    CVE-2013-5225:Google Chrome Security Team

    CVE-2013-5228:HP 社の Zero Day Initiative に協力する Keen Team (@K33nTeam)

    CVE-2013-6625:cloudfuzzer 氏

    CVE-2013-6635:cloudfuzzer 氏

    CVE-2014-1269:Apple

    CVE-2014-1270:Apple

    CVE-2014-1289:Apple

    CVE-2014-1290:HP 社の Zero Day Initiative に協力する ant4g0nist (SegFault)、Google Chrome Security Team、Institute for Infocomm Research の Infocomm Security Department の S.P.T. Krishnan 氏に協力する Lee Wang Hao 氏

    CVE-2014-1291:Google Chrome Security Team

    CVE-2014-1292:Google Chrome Security Team

    CVE-2014-1293:Google Chrome Security Team

    CVE-2014-1294:Google Chrome Security Team

国または地域によっては FaceTime を利用できない場合があります。

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