OS X Server:プロファイルマネージャのコード署名証明書を更新する
OS X Server でデフォルトの自己署名証明書とコード署名証明書 (Code Signing Certificate) を使っている場合、コード署名証明書の期限が切れる前に更新が必要となる場合があります。
始める前に
ターミナルコマンドの記事で使われている引用符は、「直線」引用符です。一部の Web ブラウザ、メールアプリケーション、およびテキストエディタでは、これらの符号が自動的にスマート (曲線) 引用符に変換されることがあります。この記事のコマンドをターミナル.app に入力するときは、直線引用符を使うことが重要です。証明書の名前に発音区別符号が使われている地域では、スマート引用符が原因で、certadmin によって証明書が見つからないと報告される可能性があります。
OS X Mavericks
OS X Mavericks では、証明書の期限が切れる 30 日前に Server.app に警告が表示されます。それ以降、証明書が更新されるまで、1 日に 1 回 Server.app に警告が表示されます。この警告に含まれる「更新」ボタンを使用して証明書を更新できます。
OS X Lion および OS X Mountain Lion
OS X Lion および OS X Mountain Lion の場合は、以下の手順に従って証明書を更新します。
証明書の更新を準備するには、最初にいくつかの情報を集める必要があります。次のものを用意してください。
コード署名証明書の通称 (完全名)。
発行者の通称 (完全名)。
証明書のシリアル番号 (16 進法)。
コード署名証明書の通称 (完全名) を確認するには次の手順を実行します。
「アプリケーション/ユーティリティ/キーチェーンアクセス.app」を開きます。
左側の「キーチェーン」の下で「システム」キーチェーンを選択します。
使用中のコード署名証明書を見つけます。「myserver.mydomain.com コード署名証明書」のフォーマットで命名されており、「myserver.mydomain.com」はサーバの完全修飾ドメイン名 (FQDN) です。2 つのエントリがあり、1 つは秘密鍵、もう 1 つが実際の証明書です。証明書をダブルクリックします。
「詳細な情報」の下で「サブジェクト名」セクションを見つけます。「サブジェクト名」セクションで「通称」フィールドを見つけます。このフィールドは、手順 3 で確認した証明書の名前と一致する必要があります。証明書の完全名をメモします (大文字/小文字の区別、スペース、句読点を含む)。
発行者の通称 (完全名) を確認するには次の手順を実行します。
同じ証明書の詳細で「発行者名」セクションを見つけます。そのすぐ下にある「通称」を見つけます。発行者の通称は「IntermediateCA_MYSERVER.MYDOMAIN.COM_1"
...where "MYSERVER.MYDOMAIN.COM" will be the FQDN of your server. Make note of the full name, including capitalization, spaces, and punctuation.
証明書のシリアル番号 (16 進数) を確認するには次の手順を実行します。
同じ証明書の詳細の「発行者名」セクションで「シリアル番号」フィールドを確認します。10 進数で示されたシリアル番号をメモします。
「/アプリケーション/計算機.app」を開きます。
計算機で「表示」>「プログラマ」と選択して、プログラマモードに変更します。
計算機の数字ディスプレイのすぐ右下に「8」「10」「16」と表示されたボタンがあります。「10」を押して、計算機を 10 進法モードにします。
手順 1 でメモしたシリアル番号を入力します (例:6745963548)。
「16」ボタンをクリックして、16 進数に変換します。計算結果が「0x192173C1C」のフォーマットで表示されます。先頭の「0x」は無視して、残りの番号をメモします。
OS X Lion でコード署名証明書を更新するには
「/アプリケーション/ユーティリティ/ターミナル.app」を開きます。
上記で集めた情報を使って、次のコマンドを入力します。16 進数のシリアル番号を入力するときは、すべて小文字で入力します。
sudo /usr/sbin/certadmin --recreate-CA-signed-certificate "myserver.mydomain.com Code Signing Certificate" "IntermediateCA_MYSERVER.MYDOMAIN.COM_1" 192173c1c
OS X Mountain Lion でコード署名証明書を更新するには
「/アプリケーション/ユーティリティ/ターミナル.app」を開きます。
上記で集めた情報を使って、次のコマンドを入力します。16 進数のシリアル番号を入力するときは、すべて小文字で入力します。
sudo /Applications/Server.app/Contents/ServerRoot/usr/sbin/certadmin --recreate-CA-signed-certificate "myserver.mydomain.com Code Signing Certificate" "IntermediateCA_MYSERVER.MYDOMAIN.COM_1" 192173c1c
プロファイルマネージャで新しい証明書を使うには、次の手順を実行します。
「/アプリケーション/Server.app」を開きます。
「サービス」の下にある「プロファイルマネージャ」をクリックします。
プロファイルマネージャを「切」にします。
「構成プロファイルに署名」の横にある「編集」ボタンをクリックします。
「証明書」リストから「myserver.mydomain.com コード署名証明書 - myserver.mydomain.com OD 中間 CA」という名前の証明書を選択します。ほかの証明書は表示されていないはずです。
「OK」をクリックします。
プロファイルマネージャを有効にします。
iOS に関する情報
iOS は、コード署名証明書を更新した後に、プロファイルマネージャからの更新内容を受け付けません。プロファイルマネージャを使っている、それぞれの iOS デバイスの「設定」>「一般」>「プロファイル」で信頼プロファイルと登録プロファイルを削除してから、プロファイルマネージャのユーザポータル (https://myserver.mydomain.com/mydevices) にアクセスして、最新の信頼プロファイルをインストールして、デバイスを再登録してください。
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