iCloud に保存している情報をアーカイブまたはコピーする

iCloud で利用する情報をアーカイブまたはコピーする方法をご説明します。

iCloud に保管している情報のアーカイブを作成することで、情報のコピーをもう 1 つ別に確保しておくことができます。そうすれば、重要な連絡先、メール、書類を間違えて削除してしまっても、iCloud から、または作成しておいた別のコピーから復元できます。

• iCloud Drive のファイル

• 写真とビデオ

• メール

• Safari のブックマーク

• 連絡先

• カレンダー

• リマインダー

• メモ

• ボイスメモ

• FaceTime ビデオメッセージ

• バックアップを忘れずに

iCloud Drive のファイル

以下の手順にそって、Mac、iPhone、iPad、iCloud.com、Windows パソコンから書類をコピーしてください。iCloud Drive の共有フォルダから別のフォルダにファイルをコピーする場合、共有アクセス権はコピーされません。フォルダ共有について詳しくは、こちらの記事を参照してください。

iCloud Drive から Mac にファイルをコピーする

1. Finder ウインドウのサイドバーで「iCloud Drive」をクリックします。

2. コピーしたいファイルを選択します。

3. 「編集」メニューから「"ファイル名" をコピー」をクリックし、その後、ファイルを新しい保存先にペーストします。

iPhone のファイルアプリからファイルをコピーする

1. ファイルアプリを開いて、「ブラウズ」を選択し、場所を表示します。

2. 「場所」で「iCloud Drive」をタップし、詳細ボタン をタップします。

3. 「選択」をタップし、コピーしたいファイルやフォルダを選択します。

4. ファイルのコピーを送信する手段を選択します。詳細ボタン をタップして、「項目をコピー」をタップします。

5. 「場所」で「この iPhone 内」または別のクラウドサービスを選択します。

6. 新しい保存先にあるフォルダを長押ししてから、「ペースト」をタップします。

新しい保存先が「場所」に表示されない場合は、AirDrop、メッセージアプリ、メールアプリを使ってファイルを送信できます。

iPad のファイルアプリからファイルをコピーする

1. ファイルアプリを開いて、サイドバーの「場所」で「iCloud Drive」を選択します。

2. 「選択」をタップし、コピーしたいファイルやフォルダを選択します。

3. 詳細ボタン をタップして、「項目をコピー」をタップします。

4. 「場所」で「この iPad 内」または別のクラウドサービスを選択します。

5. 新しい保存先にあるフォルダを長押ししてから、「ペースト」をタップします。

新しい保存先が「場所」に表示されない場合は、AirDrop、メッセージアプリ、メールアプリを使ってファイルを送信できます。

iCloud.com からファイルをコピーする

以下の手順にそって、iCloud Drive に保存されているファイルや、iCloud.com の iWork アプリからアクセス可能なファイルをダウンロードしてください。

1. iCloud.com にサインインします。

2. iCloud Drive を開きます。

3. ファイルを探して選択します。

4. ページの上部にあるダウンロードボタン をクリックするか、ファイルをダブルクリックします。デフォルトのダウンロード先に書類がダウンロードされます。

Windows からファイルをコピーする

Windows パソコンの Windows 用 iCloud で iCloud Drive を有効にしている場合は、エクスプローラーで「iCloud Drive」フォルダからファイルをコピーできます。iCloud.com からファイルをコピーすることもできます。

写真とビデオ

iCloud 写真を使っている場合、写真とビデオは、自動的にフル解像度で iCloud にアップロードされます。

写真やビデオのコピーをデバイスからダウンロードする

• iPhone または iPad で、「設定」>「[ユーザ名]」>「iCloud」>「写真」の順にタップします。「オリジナルをダウンロード」を選択して、それらの写真をコンピュータに読み込みます。

• Mac では、写真アプリを開きます。コピーしたい写真やビデオを選択します。「ファイル」>「書き出す」の順に選択します。

• Windows パソコンでは、Windows 用 iCloud を設定し、「iCloud 写真」を有効にします。エクスプローラーを開きます。ナビゲーションウインドウで「iCloud 写真」をクリックし、Windows パソコンに保存しておきたい写真を選択します。選択した写真を右クリックして、「このデバイス上に常に保持する (Always keep on this device)」を選択します。写真がダウンロードされたら、コンピュータ上の別のフォルダにコピーしてください。具体的には、「Ctrl」キーを押しながら写真を目的のフォルダにドラッグします。コンピュータをバックアップする際には、このフォルダも対象に含めてください。

写真やビデオのコピーを iCloud.com からダウンロードする

写真やビデオを数枚ダウンロードしたい場合は、iCloud.com を使って、最新バージョンの写真やビデオをダウンロードしてください。

• iPhone や iPad では、iCloud.com にアクセスして「写真」をタップし、「選択」をタップします。ダウンロードしたい写真やビデオを選択し、詳細ボタンをタップします。「ダウンロード」を選択し、確認のためもう一度「ダウンロード」をタップします。写真とビデオが .zip ファイル形式で iCloud Drive にダウンロードされます。iCloud Drive を有効にしていない場合は、ファイルアプリの「ダウンロード」または「最近使った項目」で、ダウンロードした .zip ファイルを見つけることができます。

• Mac や Windows パソコンでは、iCloud.com にアクセスして「写真」をクリックします。ダウンロードしたい写真とビデオを選択して、ダウンロードボタン をクリックします。

共有アルバムから写真をコピーする

以下の手順にそって、写真とビデオを手動でコピーすることもできます。共有中の写真に付けられたコメントや「いいね！」は保存されません。また、共有アルバムから保存した写真とビデオはフル解像度にはなりません。

iPhone または iPad で共有アルバムから写真をコピーする

1. 写真アプリを開き、「共有アルバム」に移動します。

2. 目的のアルバムの名前をタップします。

3. 以下のいずれかの方法で、アルバムから写真を保存します。

   • 写真をタップして表示し、共有ボタン をタップします。複数の写真を選択する場合は、左右にスクロールし、保存したい写真をタップします。「画像を保存」をタップします。

   • 「選択」をタップし、保存したい写真をタップします。共有ボタンをタップして「画像を保存」をタップします。

4. コンピュータに写真を読み込みます。

Mac で共有アルバムから写真やビデオをコピーする

以下の手順にそって、共有アルバムから写真アプリのライブラリに写真やビデオを読み込んでください。

1. 写真アプリを開いて、「共有アルバム」を選択します。

2. 共有アルバムをダブルクリックします。

3. 写真を「control」キーを押しながらクリック (または右クリック) して「読み込む」を選択します。

写真を読み込んだ後は、ライブラリをバックアップすることをお勧めします。写真を別のライブラリとして、コンピュータや別のドライブに保管することもできます。

Windows で共有アルバムから写真やビデオをコピーする

Windows 用 iCloud で「写真」をオフにしていても、保存された写真は閲覧できます。共有アルバムから写真やビデオを保存するには、ハードドライブの別のフォルダに保存する必要があります。

1. Windows 用 iCloud を開きます。

2. 「写真」の横にある「オプション」をクリックします。「iCloud フォトの場所」の下に表示されているパスを書き留めておきます。

3. ファイル エクスプローラ (Windows 8 以降) または Windows エクスプローラ (Windows 7) のウインドウを開きます。

4. 上記で控えたパスを参考にして、「iCloud Photos」フォルダに移動します。「Shared」フォルダを開きます。

5. 保存したい写真を選択して、コンピュータの別のフォルダにコピーします。具体的には、「Ctrl」キーを押しながら写真を目的のフォルダにドラッグします。コンピュータをバックアップする際には、このフォルダも対象に含めてください。

メール

Mac で iCloud メールを移動、削除、コピーする方法については、こちらの記事を参照してください。

Safari のブックマーク

Mac で Safari ブックマークのコピーを書き出すには、以下の手順を実行してください。

1. 「ファイル」>「書き出す」>「ブックマーク」の順に選択します。

2. ファイルの書き出し先を選択して、「保存」をクリックします。ファイルの名前は、変更しない限りは「Safariのブックマーク.html」になります。

Mozilla Firefox、Google Chrome、または Microsoft Edge のブックマークのコピーを書き出すには、Mozilla、Google、または Microsoft のサイトでブックマークの書き出し手順を参照してください。

連絡先

以下の手順にそって、Mac、iCloud.com、Windows パソコンから連絡先を書き出してください。

Mac で連絡先を書き出す

1. 連絡先アプリを開きます。

2. 「すべての連絡先」を選択します。

3. 連絡先のリストで、連絡先を 1 つクリックするか、または「編集」>「すべて選択」の順に選択して、すべてのカードを書き出し対象として選択します。

4. 「ファイル」>「書き出す」>「vCard を書き出す」の順に選択します。

5. ファイルの保存先を選択して、「保存」をクリックします。

リストを使用している場合は、vCard を書き出すほかに、連絡先またはアドレスブックのデータベース全体をアーカイブしておくことも検討してください。上記の vCard を書き出す方法では、連絡先はコピーされますが、リストはコピーされません。アーカイブはもっと複合的ですが、インターネットに接続して iCloud にサインインしている間は、アーカイブを使ってデータを復元できないことがあります。

iCloud.com から連絡先を書き出す

iCloud の連絡先情報を vCard として書き出す

Windows パソコンで Outlook から連絡先を書き出す

連絡先を書き出す手順については、Microsoft のこちらの記事を参照してください。

カレンダー

以下の手順にそって、Mac、iCloud.com、Windows パソコンからカレンダーを書き出してください。

Mac でカレンダーを書き出す

1. カレンダーアプリで、カレンダーの名前をクリックします。カレンダーが表示されない場合は、「カレンダー」をクリックします。

2. 「ファイル」>「書き出す」>「書き出す」の順に選択します。

3. ファイルの保存先を選択して、「書き出す」をクリックします。

iCloud.com からカレンダーをダウンロードする

1. iCloud.com に Apple Account でサインインして、カレンダーアプリを開きます。

2. カレンダーを一般公開して共有します。

3. 共有したカレンダーの URL をコピーし、ブラウザのアドレスフィールドに貼り付けます。「enter」キーまたは「return」キーはまだ押さないでください。

4. 「webcal」を「http」に変更してから「enter」キーまたは「return」キーを押します。ICS ファイルがデフォルトのダウンロード先にダウンロードされます。

5. ダウンロードしたカレンダーを、カレンダー (Mac の場合) または Outlook (Windows パソコンの場合) などのカレンダークライアントに追加します。

6. カレンダーの共有を停止します。

Windows パソコンで Outlook からカレンダーを書き出す

1. Outlook を開き、予定表に移動します。

2. 予定表のリストから、コピーするカレンダーを選択します。

3. ほかのカレンダーは選択を解除します。

4. 「ファイル」>「予定表の保存」の順に選択します。

5. 「その他のオプション」をクリックして、カレンダーに含める日付の範囲や詳細情報を調整します。Outlook のバージョンによって方法は異なります。

6. 「OK」をクリックします。

7. カレンダーの保存先を選択して、「保存」をクリックします。

8. コピーするカレンダーごとに、上記の手順を繰り返します。

リマインダー

macOS Mojave 以前を搭載した Mac でリマインダーのコピーを書き出すには、以下の手順を実行してください。

1. リマインダーを開きます。

2. 書き出したいリマインダーリストを開きます。

3. 「ファイル」>「書き出す」の順に選択します。

4. 名前を入力し、書き出し先を選択してから、「書き出す」をクリックします。

メモ

Mac でメモのコピーを作成するには、以下の手順を実行してください。

1. メモアプリを開いて、コピーしたいメモを選択します。

2. 「ファイル」>「PDF として書き出す」の順にクリックします。

3. コンピュータ上の書類の保存先を選択します。

ボイスメモ

iPhone や iPad でボイスメモのコピーを作成するには、以下の手順を実行してください。

1. ボイスメモアプリを開いて、複製したい録音データをタップします。

2. 詳細ボタン>「複製」とタップします。「共有」をタップして、録音データをメッセージやメールで送ったり、ファイルアプリに保存することもできます。

Mac では、複製したい録音データをドラッグして新しい場所にコピーするか、共有ボタン をタップして、録音データをメッセージやメールで送信できます。

FaceTime ビデオメッセージ

iOS 17 以降と iPadOS 17 以降では、FaceTime ビデオメッセージを書き出して写真アプリに保存することができます。FaceTime ビデオメッセージを書き出すには、以下のように操作します。

1. FaceTime アプリを開きます。

2. FaceTime 通話履歴をスクロールして、保存したいビデオメッセージを見つけます。

3. 「ビデオ」をタップし、右上隅の「保存」をタップします。

4. コンピュータに写真を読み込みます。

バックアップを忘れずに

iCloud は、iPhone や iPad が電源と Wi-Fi に接続され、画面がロックされていれば、毎日自動的にバックアップしてくれます。別途コピーを取っておく場合は、コンピュータにバックアップできます。また、iOS デバイスや iPadOS デバイスは定期的にバックアップするようにしてください。バックアップを作成しておけば、コンピュータやデバイスが故障したり紛失したりした場合でも、データを復元できます。