Power Macintosh G3 (Blue and White), Power Mac G4: SCSI に関する FAQ
概要
(この情報は、こちらの記事を翻訳したものです。日本での使用環境、状況とは異なる場合があります。)
この記事は、種々の一般的な SCSI の標準規格と、Apple 社から入手できる SCSI カード(註:これは U.S.でのサービスとなります)とがどのような関係であるかについて説明するものです。
この記事では、さまざまな SCSI の標準規格と、それらの規格がアップルから現在入手可能な SCSI カード(註:これは U.S.でのサービスとなります)とどのように関連しているかについての情報を提供します。
対象製品
Power Mac G4 (QuickSilver 2002ED), Power Mac G4 (QuickSilver 2002), Power Mac G4 (Mirrored Drive Doors), Power Mac G4 (Mirrored Drive Door 2003), Power Mac G4 (FW 800), Power Mac G4 (Digital Audio), Power Mac G3 Desktop, Power Mac G4 (QuickSilver), Power Mac G4 (Cube), Power Mac G4 (Gigabit Ethernet), Power Mac G4 (PCI Graphics), Power Mac G4 (AGP Graphics)
SCSI に関してよくお問い合わせいただくご質問(FAQ)
Q: SCSI とは何ですか?
A: SCSI(Small Computer System Interface:小型コンピュータ用周辺機器インタフェース)は、コンピュータにディスクやカートリッジドライブ、 CD-ROM ドライブ、スキャナなどの周辺機器を接続するための標準規格です。iMac や Power Macintosh G3 (Blue and White)、そして Macintosh Server G3 が出るまでは、ほとんどの Macintosh に SCSI ポートが付いていました。
Q: SCSI には色々なタイプがありますが、それらの違いは何ですか?
A: SCSI 規格の実装は、いくつかの異なる特性によって変わります。サポートするデータ転送速度(これはメガバイト毎秒(MB/s)で表します)は、SCSI のタイプごとに決まっています。また、一つのチャネルやバスに接続できる装置の数、およびサポートする最大ケーブル長によっても、それぞれのタイプを特徴 づけることができます。さらに、使用するコネクタも SCSI のタイプごとに異なります。下の表に、これらの相違を要約します。
|
SCSI のタイプ |
最大 |
最大 |
最大 |
使用する |
| SCSI-1 | 5 | 8 | 6 メートル | 25ピン / 50ピン, セントロニクス |
| SCSI-2 (Fast) | 10 | 8 | 3 メートル | 高密度50ピン, 標準50ピン / 50ピン, セントロニクス |
| Ultra Narrow | 20 | 8 | 1.5 メートル | 高密度50ピン, 標準50ピン / 50ピン, セントロニクス |
| Ultra Wide | 40 | 16 | 1.5メートル | 高密度68ピン |
| Ultra2 LVD | 80 | 16 | 12 メートル | 高密度68ピン |
Adaptec の下記 Web サイトは、SCSI に関するたくさんの用語について解説された素晴らしいリファレンスとなりますので、ご覧になってみてください(以下は英語の情報です)。
http://www.adaptec.com/tools/glossary/general.html
Q: アップルは、なぜ新しい Power Macintosh G3 (Blue and White) と Macintosh Server G3 のロジックボードに、標準で SCSI ポートを付けなかったのでしょうか?
A: アップルは、FireWire と呼ばれる、周辺機器接続の新たな手段を開発し、Power Macintosh G3 (Blue and White) と Macintosh Server G3 全てに搭載しました。FireWire は、Macintosh と高速周辺機器との接続に革命をもたらします。FireWire は、ホットプラグ機能や、63 台までの装置接続のサポート、加えてケーブル接続の容易さ、さらにはバス経由の電源供給すら可能であることにより、SCSI の完璧な後継者と成り得るものです。すべての Power Macintosh に FireWire を装備することによって、アップルはお客様に、高性能で使いやすく、遠い将来にわたって利用される I/O テクノロジーを提供します。
Q: 新 Power Macintosh G3 (Blue and White) と Macintosh Server G3 用にアップルから入手可能な SCSI オプションには、何がありますか?
A: アップルは、最適なハードディスク性能の発揮や、また古い SCSI 装置との接続を可能にするために、いくつかの SCSI オプションを提供しています。以下に、アップルから入手可能なオプションを述べます。
Ultra SCSI PCI カード
Ultra SCSI PCI カードは Apple Store のマシン注文時オプションとして提供されています(註:こ れは U.S.でのサービスとなります)。このカードは、1999 年モデルである Power Macintosh G3 (Blue and White) および Macintosh Server G3の全ての機種で動作します。このカードを使えば、お客様はスキャナやテープドライブ、およびハードディスクなどの外付け SCSI 周辺装置のうち、インタフェースとして標準 SCSI(SCSI-1)か Fast SCSI(SCSI-2)、または Ultra SCSI(Ultra Narrow SCSI とも呼ばれます)を持つものを Macintosh に接続することができます。このカードで接続した外付け装置から、Macintoshを起動することも可能です。このカードの外部コネクタは高密度50ピ ンで、既存の SCSI ケーブルとの互換性を保証するために、50 ピンを 25 ピンにするメス型の SCSI アダプタが付属しています。また、このカードには 50 ピンの内部コネクタも付いていますが、アップルではこれをサポートしていません。このカードを使うと、外部SCSI装置を7台まで接続できます。 Ultra Narrow 型の外部装置だけを接続する場合は、ケーブルの合計長が 1.5 メートルに制限され、SCSI-1 および SCSI-2 型の装置の組み合わせだけを接続する場合は、許されるケーブル合計長が 3 メートルになります。また SCSI-1、 SCSI-2、Ultra Narrow 外部周辺装置を取り混ぜて接続することができますが、その場合ケーブルの合計の長さは 1.5 メートルに制限されます。

シングルチャネル SCSI カード (Ultra2 LVD)
シングルチャネル SCSI カードは、Power Macintosh G3 (Blue and White) と Macintosh Server G3 を購入される際、機種によっては搭載済みです。また、Apple Store から購入される際に選択可能なハードディスク構成の中にも、このカードの搭載を含んだものがあります(註:こ れは U.S.でのサービスとなります)。このカードは、内蔵と外付け両方のタイプの Ultra2 LVD SCSI 装置を接続するものです。カードに繋がっているケーブルは、内蔵 Ultra2 LVD SCSI 装置を 3 台まで接続できるようになっています。このカードを使えば、内蔵装置と外付け装置のどちらからでもMacintoshを起動できます。カードのコネクタ は、内蔵側と外付け側のどちらも 68 ピンです。シングルチャネル SCSI カードを使うと、Ultra2 LVD SCSI 装置を 15 台まで接続できます。ケーブルの合計長は、内蔵側と外付け側を合わせて 12 メートルまで許されます。このカードに他のタイプの SCSI 装置を接続するのは、ケーブルの最大長に制限が加わること、および内蔵側の Ultra2 LVD SCSI ハードディスクのパフォーマンスに影響を与えることから、アップルは推奨していません。
デュアルチャネル SCSI カード (Ultra2 LVD)
デュアルチャネル SCSI カードは、Power Macintosh G3 (Blue and White) と Macintosh Server G3 に対する Apple Store の注文時オプションとして提供されており(註:こ れは U.S.でのサービスとなります)、36GB のハードディスクを三台搭載するオプションを含む、特定のハードディスク構成に入っています。このカードには、チャネル A とチャネル B の二つの独立した Ultra2 LVD SCSI チャネルがあります。内蔵型の Ultra2 LVD SCSI ハードディスクは、内側のチャネル B コネクタに接続されています。それ以外の内蔵型 SCSI 装置や外付け型の SCSI 装置は、内側と外側のチャネル A コネクタに接続します。
このカードには、68 ピンの内部コネクタが二つ(チャネル A とチャネル B)、50 ピンの内部コネクタが一つ(チャネル B)、そして 68 ピンの外部コネクタが一つ(チャネル A)付いています。このカードを使うと、Ultra2 SCSI 装置を 30 台まで接続できます。その場合、ケーブルの合計長は、内蔵側と外付け側を合わせて 12 メートルまで許されます。Ultra Narrow または Ultra Wide 装置の場合には、最大接続台数が 11 で、ケーブルの最大合計長が 1.5 メートルになります。SCSI-1 または SCSI-2 装置の場合には、最大接続台数が 7 で、ケーブルの最大長が 3 メートルです。この他、外部チャネル(チャネル A)には SCSI-1 と SCSI-2、および Ultra Narrow と Ultra Wide 装置を取り混ぜて接続することもできますが、その場合は、ケーブルの合計長が 1.5 メートルに制限されます。なお、50 ピンの内部コネクタ(チャネル B)は、アップルではサポートしていません。

下の表は、アップルが提供する各種 SCSI カード間の技術的相違をまとめたものです。
|
仕様 |
Ultra SCSI |
シングルチャネル |
デュアルチャネル |
|
最大転送速度 |
20 | 80 | チャネル毎に80 |
| アップルによってサポートされているタイプ | SCSI-1, SCSI-2 (Fast), Ultra Narrow | Ultra2 LVD | チャネル A: SCSI-1, SCSI-2 (Fast), Ultra Narrow, Ultra Wide, Ultra2 LVD
チャネル B: Ultra2 LVD |
| 内蔵コネクタ | 50ピン標準(オス)(アップルでは未サポート) | 68ピン高密度Ultra2(メス) | チャネル A:68ピン高密度Ultra2(メス)
チャネル B:68ピン高密度Ultra2(メス)と50ピン標準(オス) |
| 外部コネクタ | 50ピン高密度(メス) 高密度50ピンからDB25への変換アダプタ含む | 68ピン高密度 Ultra2(メス) | チャネル A:68ピン高密度Ultra2(メス) |
| 内蔵/外付け装置の最大数 | 計7台まで | 計15台まで | 計30台まで |
| 内蔵/外付けの最大ケーブル長 | Ultra周辺装置でない場合は3メートル、Ultra周辺装置またはUltra周辺装置と他の装置との組み合わせの場合は1.5メートル | Ultra2 LVD装置だけの場合は12メートル | チャネル A:Ultra周辺装置でない場合は3メートル、Ultra周辺装置またはUltra周辺装置と他の装置との組み合わせの場合は1.5メートル、Ultra2 LVD装置だけの場合は12メートル
チャネル B:Ultra2 LVD装置だけの場合は12メートル |
| PCIシステムバス | 32ビット | 32ビット | 64ビット |
| ドライバの互換性 | SCSI Manager 4.3またはそれまでのバージョンと互換性がある | SCSI Manager 4.3に準ずるドライバが必要 | SCSI Manager 4.3に準ずるドライバが必要 |
Q: 旧型の SCSI 装置を使用したい場合は、どうすればいいのでしょうか?
A: アップルは、旧型の SCSI 周辺装置から FireWire 周辺装置への移行する手助けとして、SCSI による二つの解決策(ソリューション)を提供します。それは、Ultra SCSI PCI カードとデュアルチャネル SCSI カードによるものであり、これらに関しては上で詳しく述べましたが、更に多くのベンダーが Power Macintosh G3 用の SCSI カード・ソリューションを提供しています。
Adaptec PowerDomain 2930 は Ultra Narrow SCSI PCI カードで、高密度 50 ピンの外部コネクタと、標準 50 ピンの内部コネクタ(このカードには、内蔵用 SCSI ケーブルが付属しています)に SCSI 装置を接続できます。PowerDomain 2930 は、SCSI-1 と SCSI-2、および Ultra Narrow タイプの内蔵型ならびに外付け型 SCSI 装置を 7 台までサポートします。PowerDomain 2930 を使うと、内蔵型と外付け型のどちらの SCSI 装置からも、Power Macintosh G3 (Blue and White) の起動が可能です。更に詳しい情報に関しては、下記 URL をご覧ください。
http://www.adaptec.co.jp/mac/pd2930.html
Adaptec の SCSI Card 2906 は SCSI-2 PCI カードで、25 ピンの外部コネクタと、標準 50 ピンの内部コネクタ(このカードには、内蔵用 SCSI ケーブルが付属しています)に SCSI 装置を接続できます。SCSI Card 2906 は、SCSI-1 または SCSI-2 タイプの内蔵型ならびに外付け型 SCSI 装置を 7 台までサポートします。このカードでは、SCSI 装置から Power Macintosh G3 (Blue and White) を起動することはできません。更に詳しい情報に関しては、以下をご参照ください(英語の情報となります)。
http://www.adaptec.com/products/overview/scsimac2906.html
Macintosh SCSI ソリューションについての詳細情報は、Adaptec の Web サイトをご覧ください(英語の情報です)。
http://www.adaptec.com/products/solutions/macintosh.html
Q: Power Macintosh G3 (Blue and White) や Macintosh Server G3 に搭載されているシングルチャネル SCSI Ultra2 LVD カードに、旧式の SCSI 装置を接続した場合、どうなりますか?
A: SCSI 装置のタイプによりますが、シングルチャネル SCSI Ultra2 LVD カードでは、68 ピン外部コネクタに旧式の SCSI 装置を接続すると、ケーブル長の制限を超えてしまったり、また SCSI バスの速度低下を招きます。例えば、外付けの SCSI-2 ドライブをシングルチャネル SCSI カードに接続すると、Ultra2 SCSI バス全体の最高速度が、80Mbps から 40Mbps に落ちてしまいます。また、内蔵 Ultra2 ハードドライブを接続しているケーブルがすでに 1 メートル近くあるため、 Ultra Narrow SCSI によってサポートされている最大ケーブル長の、1.5 メートルを越えてしまうかもしれません。従って、シングルチャネル SCSI カードには低速の SCSI 装置を接続されることのないよう、アップルはお客様に強くお願い致します。
Q: 異なるタイプの SCSI 装置を同一のチャネルやバスに接続すると、どうなりますか?
A: 異なる SCSI タイプが一つのバスやチャネル上で混在することにより、それぞれのタイプの装置ごとに、転送速度と最大ケーブル長の両面で影響を受けます。まず、 SCSI-1、 SCSI-2、Ultra Narrow、 Ultra Wide 周辺装置を混在させた場合、Ultra2 LVD 以外のバスやチャネルでは、最大スループット(転送速度)に対する影響はありません。たとえば、SCSI-1 の CD-ROM ドライブと SCSI-2 の Jaz ドライブ、および Ultra Wide のハードディスク全てを同一の Ultra Wide SCSI バスに接続しても、それらの装置は全てが期待どおりの速度(SCSI-1 は 5MB/s、SCSI-2 は 10MB/s、Ultra Wide は 40MB/s)で稼働するでしょう。
これは、Ultra Wide SCSI バスが最高 40MB/s をサポートしているためです。ただし、SCSI-1 や SCSI-2 の装置を Ultra Narrow や Ultra Wide 装置と一緒に接続すると、内蔵側と外付け側を合わせたケーブル長が、最大 1.5 メートルに制限されてしまいます。
Ultra2 LVD SCSI バスやチャネルに Ultra2 LVD 装置とそれ以外の装置を取り混ぜて接続した場合は、最大スループットが 80MB/s ではなく 40MB/s になってしまいます。たとえば、SCSI-1 の CD-ROM ドライブと SCSI-2 の Jaz ドライブ、および Ultra Wide のハードディスクと Ultra2 LVD のハードディスク全てを同一の Ultra2 LVD SCSI バスに接続すると、Ultra2 LVD のハードディスクは最高速度が 40MB/s に制限されてしまいます。それ以外の装置は、期待どおりの速度で稼働します。また、Ultra2 LVD 装置を Ultra2 LVD でない装置と一緒に接続すると、内蔵側と外付け側を合わせたケーブル長が、最大 1.5 メートルに制限されてしまいます。
Q: アップルが提供する SCSI カードは、すべての SCSI 装置をサポートしますか?
A: シングルチャネルとデュアルチャネル SCSI カードは、すべての SCSI 装置をサポートするわけではありません。これらのカードは SCSI Manager 4.3 対応装置だけをサポートします。Ultra SCSI PCI カードは、特に旧型の SCSI 周辺装置をサポートするよう設計されているので、たいていの旧型の周辺装置で作動するでしょう。特定の SCSI 周辺装置が SCSI Manager 4.3 対応であるかどうか調べるためには、各周辺装置のベンダーへご連絡ください。