Power Macintosh G3: BTO オプションに関する情報
概要
(この情報は、こちらの記事を翻訳したものです。日本での使用環境、状況とは異なる場合があります。)
オリジナルの Power Macintosh G3 ミニタワー (Mini Tower: MT)、デスクトップ (Desktop: DT)シ ステムには、いくつかの BTO オプションが用意されていましたが、そのいくつかはユーザーズマニュアルに記載されていませんでした。この記事では、その違いについて説明します。また、 マニュアルには記載されていない追加コンポーネント(特に下記のカード)に関しても説明します。
- 10/100BASE-T Ethernet カード
- Ultra Wide SCSI PCI カード
- 128 ビット 2D/3D グラフィックアクセラレータカード
- Apple FireWire カード
この情報は、オリジナルの Power Macintosh G3 ミニタワー (MT)、デスクトップ (DT)、
およびその後継モデルのみを対象としています。
対象製品
Power Mac G3 Minitower, Power Mac G3 Desktop, Power Mac G3 All-In-One
10/100BASE-T ネットワーク接続
コンピュータに 10/100BASE-T Ethernet オプションが装備されている場合、コンピュータの PCI スロットの 1 つに 10/100BASE-T Ethernet カードが取り付けられています。このカードには 10BASE-T または 100BASE-T Ethernet ネットワーク用のケーブルを接続することができます。

10/100BASE-T Ethernet ポート (RJ-45)
参考:使用するツイストペアケーブルの種類は、10BASE-T または 100BASE-T Ethernet のいずれに接続するかによって異なります。100BASE-T Ethernet ネットワークの持つ最大の速度を実現したければ、カテゴリー 5 のツイストペアケーブルを使用する必要があります。
10/100BASE-T ネットワーク接続の状況をチェックする
10/100BASE-T Ethernet カードを使ってネットワークに接続する場合、カードの LED ランプをチェックすることでネットワークの活動を監視することができます。ランプには次の 4 種類があります。
- ACT(動作中):10/100BASE-T Ethernet カードが動作中のときに点滅します。
- COL(信号の衝突):ネットワーク上で信号の衝突(ネットワーク上の 2 台のコンピュータが同時にデータを送信しようとしたときに起こる一時的な状態)が起こったときに点滅します。
- LNK(リンク):10 Mbit(メガビット)または 100 Mbit ネットワーク接続が実際に確立されたときに点滅します。
- 100 Mb:100 Mbit リンクが実際に確立されたときに点滅します。
10/100BASE-T Ethernet カードの仕様
- Open Transport:漢字Talk 7.5.2 以降、AppleShare、AppleTalk、NetWare for Macintosh、TCP/IP
- コネクタ:10BASE-T および 100BASE-T 準拠の RJ-45 ポート
- ケーブル(10BASE-T):2 芯のカテゴリー 3、4、5 UTP (Unshielded Twist Pair cable)、最長 100 m
- ケーブル(100BASE-T):2 芯のカテゴリー 5 UTP、最長 100 m
- バスインターフェイス:PCI リビジョン 2.0 および 2.1、INT A を共有
- チャンネル速度:10BASE-T および 100BASE-T の IEEE オートネゴシエーション
- 通信:IEEE 802.3u 100BASE-T、IEEE 802.3i 10BASE-T
- コントローラー:DECchip 21140、チャンネル毎に 32 ビット内蔵プロセッサ
- 消費電力:平均 1.2 A @ 5 V
Ultra Wide SCSI ハードディスクドライブと PCI カード
コンピュータに Ultra Wide SCSI ハードディスクドライブが搭載されている場合、以下のコンポーネントの一部またはすべてが搭載されています。
- 内部 Ultra Wide SCSI ハードディスクドライブ
- 追加の内部 Ultra Wide SCSI ハードディスクドライブ(一部の構成のみ)
- Ultra Wide SCSI カード(PCI スロットの 1 基に装着)
- 内部デバイスを最大 3 台(出荷時に搭載されている Ultra Wide ハードディスクを含む)まで接続可能な内部 Ultra Wide SCSI ケーブル
以上のユニットのオプションとして提供されていた Ultra Wide SCSI カードは「ATTO ExpressPCI PSC」で、内部 68 ピンポート、内部 50 ピンポート、外部 68 ピンポートの 3 基のポートが搭載されています。外部ポートはベージュ色のシールが貼られた状態で出荷され、拡張目的で利用することができません。
重要:内蔵ハードディスクに対応する PCI カードの外部 68 ピン SCSI-3 コネクタまたは内部 50 ピン SCSI-2 コネクタに SCSI 装置を接続しないでください。外部 68 ピンコネクタに外部 SCSI 装置を 1 台接続しただけでも、SCSI バスのケーブルの全長がエラーのない動作を保証できる制限を超えます。内部ケーブルおよび外部ケーブルを合わせた長さが長くなると、Ultra Wide SCSI-3 バスに接続したすべての装置の信頼性が低下します。Ultra Wide SCSI カードの内部 50 ピン SCSI-2 コネクタに装置を接続すると、Ultra Wide SCSI-3 装置のデータ転送が SCSI-2 の速度に低下します。
Ultra Wide SCSI バスについて
このカード上の Ultra Wide SCSI バスには最大 3 台までの内部デバイスを接続することができます。同じ SCSI バスに接続した装置にはすべて固有の ID 番号が必要ですが、別の SCSI バスの装置には同じ SCSI ID 番号を使用できます(たとえば、コンピュータ内蔵の標準 SCSI-1 バスに ID 番号 3 のリムーバブルメディアドライブを接続し、Ultra Wide SCSI-3 バスに ID 番号 3 のハードディスクを接続できます)。
お使いのコンピュータに工場出荷時に取り付けられたハードディスク、および SCSI カード本体には、Ultra Wide SCSI-3 バスの特定の SCSI ID 番号が割り当てられています。ほかの ID 番号は、次の表に記載されているように後で追加する SCSI 装置に割り当てることができます。
| 0 | 工場出荷時に取り付けられたハードディスクドライブ(終端処理済み) |
| 1 〜 6 | 空き * |
| 7 | SCSI PCI カード(終端処理済み) |
| 8 〜 15 | 空き |
| * コンピュータに 2 基以上の Ultra Wide SCSI ハードディスクドライブが搭載されている場合、Apple システム・プロフィール(アップルメニューにあります)を使ってデバイスに割り振られた SCSI ID を確認してください。 | |
重要:
工場出荷時に取り付けられた内蔵ハードディスクおよび SCSI カードは、いずれも終端処理がされています。ご自分で取り付けて Ultra Wide SCSI-3 バスに接続するほかの SCSI 装置には、終端処理をしてはいけません。終端処理済みの装置を内部 SCSI インターフェイスに接続した場合は、コンピュータが正常に動作しなくなります。
内部 SCSI 装置を Ultra Wide SCSI バスに接続するときは、68 ピンコネクタの付いた内部リボンケーブルを使用します。
Ultra Wide SCSI カードの仕様
- 自動終端機能
- ADS (Advanced Data Streaming) テクノロジー
- RAID 対応
- 内蔵 RISC I/P プロセッサ
- Ultra SCSI コネクタ:ファインピッチ 68 ピン“P”
- Flash ROM BIOS
- PCI 2.1 準拠
- Large command FIFO
- Connect/Disconnect のサポート
- 非同期 I/O サポート
- Multiple initiator support サポート
- SCSI-3 タグ付き命令キューイング
- SCSI Manager 4.3 対応
RAID ディスクボリューム管理ソフトウェア
一部の Power Macintosh G3 システム構成には RAID ディスクボリューム管理ソフトウェアが付属しています。このソフトウェアを使うと、ハードディスクをストライピングディスクまたはミラーリングディスクとして使えるようになります。
RAID CD は起動ディスクとして使用することができます。CD から再起動し、RAID アプリケーションを使ってハードディスクを初期化してハードディスクをストライピングディスクまたはミラーリングディスクとして使えるように設定します。 また、RAID Installer を使って RAID アプリケーションのコピーをハードディスクの 1 つに入れることができます。コンピュータを RAID CD から再起動するには、CD をセットし、「C」キーを押しながら再起動します。RAID ボリュームの設定および管理に関する詳しい手順については RAID CD に付属のマニュアルを参照してください。
ディスクユーティリティを使って RAID をフォーマットする
重要:アップルコンピュータのディスクユーティリティであるドライブ設定で、RAID ボリュームを使用しないでください。RAID ボリュームの管理には RAID アプリケーションを使用する必要があります。
Mac OS 拡張 (HFS Plus) フォーマットが利用できるように RAID ボリュームを設定するには:
- 1. RAID アプリケーションを使って RAID ボリュームを作成および設定します。
2. RAID アプリケーションを終了し、Finder に戻ります。
3. 新しい RAID ボリュームを選択し、「特別」メニューから“ディスクの初期化”を選んでボリュームを拡張フォーマットで再フォーマットします。
警告:
この手順は RAID ボリュームのデータをすべて消去します。RAID ボリュームを再フォーマットするときは事前にファイルをバックアップしてください。
128 ビット 2D/3D グラフィックアクセラレータカード
お使いのコンピュータに追加のグラフィックカードが搭載れている場合、以下の方法で外部モニタをコンピュータに接続することができます。
- 外部モニタを内蔵のモニタポート(コンピュータに付属のマニュアルに記載されています)に接続します。
- 外部モニタを PCI スロットの 1 つに装着したグラフィックカードに接続します。オプションのグラフィックカードにはポートが 2 基あります。1 基はほとんどの Macintosh の背面に搭載されているポートと同じ種類です。もう 1 基は VGA ポートで VGA モニタ用のアダプタは必要ありません。
注意:オプションのグラフィックカードに搭載されている上の両方のポートを同時に使用することはできません。
- 2 台の外部モニタをコンピュータに接続します。1 台のモニタを内蔵モニタポートに接続し、もう 1 台を PCI スロットの 1 基に装着したグラフィックカード上のいずれかのポートに接続します。
Apple モニタポート VGA モニタポート

重要:オプションの Power Macintosh オーディオ/ビデオカード上のビデオ入力ポートを使って映像を取り込むには、モニタが内蔵モニタポートに接続されている必要があります。使用しているモニ タがオプションの 128 ビット 2D/3D グラフィックアクセラレータカード に接続したモニタのみの場合、映像を取り込むことはできません。映像を取り込みたい場合は、モニタを内蔵モニタポートに付け替えるか、2 台目のモニタを接続してください。Power Macintosh に 2 台のモニタを接続して映像の取り込みを行う場合、ビデオキャプチャウインドウが内蔵モニタポートに接続したモニタに表示されるこを確かめてください。
表示モードと階調
| * 「モニタ & サウンド」コントロールパネルに表示される解像度は、使用しているモニタの種類によって異なります。 | ||
グラフィックカードの仕様
- 260 メガバイト (MB) / 秒のサステインドイメージスクロールレート
- 4.2 ギガバイト (GB) / 秒のサステインドカラーフィルレート
- 最大 1,200 万 Gouraud 影付きポリゴン / 秒
- 240 MHz RAM DA コンバータ(RAMDAC)
- 8 MB の VRAM(参考:VRAM は増設できません)
- QuickDraw 3D 対応
- QuickTime ビデオ再生(ビデオスケーリングおよびカラースペース変換はソフトウェアで処理されます)
ビデオメモリ (SGRAM)
「Power Macintosh の設置と準備」と「技術情報」には、コンピュータのメインロジックボードには 2 MB のビデオメモリが搭載されており、ロジックボードのスロットに SO-DIMM(Small Outline Dual Inline Memory Module)を取り付けることでビデオメモリを増設できると書かれています。しかしながら、ビデオメモリが 6 MB のモデルをお求めの場合、ロジックボードのスロットにはすでに 4 MB の SO-DIMM が取り付けられています。ビデオメモリを増設することはできません。
Apple FireWire カード
オプションの Apple FireWire カードは、DV フォーマットを使用し、FireWire ポート(IEEE 1394 または DV IN/OUT と表記されていることがあります)を装備したデジタルビデオカメラおよびデッキで動作するように設計されています。内蔵のハードウェア、ソフトウェア、お よびノンリニア編集アプリケーションを使うことにより、DV ムービークリップをハードディスクに取り込むことが可能になります。取り込んだクリップは MoviePlayer または QuickTime 3.0 アプリケーションで見たり、DV ムービーを編集およびレンダリングすることができます。書き出し機能を備えたビデオ編集アプリケーションをお使いの場合、ビデオカメラやデッキにセットし たテープにムービーを録画することができます。また、FireWire 装置をコンピュータ側から制御することもできます。
FireWire バス
FireWire は、DV カメラやプリンタなど高性能デバイスに対応したシリアルバスです。装置はツリーとチェーンの 2 種類の接続形態を組み合わせることが可能です(ただしループが生じないようにする必要があります)。FireWire バスには 16 台以下の装置を接続できますが、それぞれをつなぐケーブルの長さは最大 4.5 m です。SCSI のような ID 番号を設定する必要はありませんし、終端処理をする必要もありません。
Apple FireWire カードは、Mac の電源が切れている場合でもネットワークを維持できるように設計されています。Mac の電源が切れていても、バス上のほかのカードから電力が供給される限り FireWire カードの動作には影響はありません。それぞれのカードは、ネットワーク上のほかの装置が利用できる電力を供給します。これは、システムがシャットダウンし ても FireWire ネットワークを介した転送は中断されないことを意味しています。
重要:ケーブル管理と電力の問題について詳しくは、「FireWire CD」に入っている「FireWire Read Me」ファイルを参照してください。
Apple FireWire ハードウェア
コンピュータと一緒に Apple FireWire カードを注文した場合、以下の項目が付属しています。
- Apple FireWire カード(PCI スロットの 1 基に装着されています)
- 4 ピン - 6 ピンの FireWire ケーブル(2 m)
- FireWire ソフトウェアインストール CD
Apple FireWire カードには FireWire ポートが 3 基搭載されています(次の図を参照)。

Mac を DV カメラに接続するには、6 ピンのコネクタを Apple FireWire カードに接続し、4 ピンのコネクタをカメラの DV ポートに接続します。どちらのコネクタもカチッという音がするまで正しく接続してください。2 台のコンピュータを互いに接続したい場合(またはお使いの装置に 6 ピンの FireWire ポートが搭載されている場合)、ケーブルは AV 機器取扱店または電気店で購入することができます。

4 ピン (FireWire) コネクタ 6 ピン (FireWire) コネクタ
Apple FireWire カードソフトウェア
Apple FireWire カードソフトウェアをインストールするには:
- 1.「FireWire CD」をセットします。
2. インストールアイコンをダブルクリックします。
3. 画面の指示に従います。
4. コンピュータを再起動します。
重要:
「FireWire Support」という名前の機能拡張ファイルが、お使いの Mac の「Apple エクストラ」フォルダ内の「FireWire」という名前のフォルダに入っていることがあります。この古い機能拡張ファイルを「機能拡張」フォルダに移さ ないでください。新しい Apple FireWire ソフトウェアの動作を妨げる可能性があります。
DVD-ROM ドライブ
お使いのコンピュータで DVD-ROM オプションを選んだ場合、CD-ROM ドライブの場所に DVD-ROM ドライブが搭載されています。DVD-ROM ドライブの使いかたは CD-ROM ドライブと同様ですが、以下のさまざまなディスクフォーマットを使用することができます。
- DVD-ROM
- CD-ROM(モード 1 および 2)
- CD-ROM XA(モード 2、フォーム 1 および 2)
- CD-I(モード 2、フォーム 1 および 2)
- CD-Audio
- Photo CD
- Video CD
ディスク速度と容量は、使用するディスクの種類によって異なります。
参考:この DVD-ROM ドライブは DVD ムービータイトルを再生することができます。ただし、実際の再生には他社製のハードウェアが必要になります。