アルファトランジションとして Motion プロジェクトを作成/読み込む方法

  • 最終更新日: 24 9月, 2008
  • 記事: HT2879

概要

「DVD Studio Pro」アプリケーションにはアルファトランジション機能が含まれています。アルファトランジションを使用すれば、メニュー、トラック、およびスライドショーで利用可能な、カスタマイズされたトランジションを作成できるようになります。

すべてのトランジションでは、使われる場所に応じて開始フレームおよび終了フレームが設定されます。標準トランジションでは、ビデオの開始フレームと終了 フレームを変化させることで、回転やブラーといった各種のエフェクトをビデオに直接適用できます。アルファトランジションでは、ビデオの開始フレームと終 了フレームを直接変化させることはありません。トランジションの開始から終了までを、作成済みの QuickTime ムービーに基づいて変化させます。

対象製品

DVD Studio Pro

アルファトランジションを作成するには、作成したいトランジションのタイプに応じて 1つから 3 つの QuickTime ムービーが必要です。

  • トランジション中に開始および終了フレーム以外のビデオを表示させたい場合。たとえば、回転 する DVDが画面を横切るエフェクトを作成したければ、その横切る DVD のイメージの素材ムービーが必要となります。
  • トランジション中に開始および終了フレームを同時に表示したい場合。回転する DVD の例では、たとえば DVD の外枠部分に開始フレームを、DVD の中心部分に終了フレームを表示させます。開始および終了フレームを同時に表示させるには、背景にマット処理したムービーが必要です。
  • カスタムシェイプを使用したシンプルなワイプトランジションを作成したい場合。マット処理した背景のムービーを使用して、ソフトまたはハードなエッジを使ったワイプトランジションを目的のシェイプで作成できます。

アルファトランジションにはいくつかのコンポーネントがあります:

  • 素材フォルダ
  • 素材ムービー
  • 素材マットムービー
  • 背景のマットムービー


  1. 開始フレーム(この例では赤い部分です)
  2. 終了フレーム(この例では青い部分です)
  3. この DVD の画像は素材ムービーからのもので、背景のビデオが表示される部分を素材マットムービーが制御しています。


注記: 背景のマットムービー(不可視)は、背景に開始ビデオまたは終了ビデオを表示するかを制御します。

各構成要素については、以下のセクションで説明しています。


素材フォルダ

「DVD Studio Pro」でアルファトランジションとして使用される「Motion」のプロジェクトおよびムービーは、メニューやトラックで使用される「Motion」の プロジェクトやムービーとは異なる方法で処理されています。アプリケーションを開いたとき、「DVD Studio Pro」はハードディスク内の特定の位置にあるトランジション素材フォルダを確認します。条件に合った“Motion プロジェクト”やムービーを含むフォルダは、すべて自動的にアルファトランジションとして追加され、オーサリングするすべて の“DVD プロジェクト”で使用できるようになります。

アルファトランジションを構成するムービーを収める以外に、この素材フォルダの名前はトランジションと同じ名前になります。また、このフォルダ内のすべて のファイルは、フォルダと同様に命名される必要があります。ただし、素材マットムービーのファイル名には“-matte”が付 き、背景マットムービーには“-backgroundMatte”が付いて、両者が区別されます。

「DVD Studio Pro」を開くと、アプリケーションは以下の 2つの位置で素材フォルダを検索します:

  • ディスクのルートでの位置:
    [起動ディスク]/ライブラリ/Application Support/DVD Studio Pro/Transitions
  • ホームフォルダでの位置:
    [ホーム]/ライブラリ/Application Support/DVD Studio Pro/Transitions

参考:「DVD Studio Pro」゛開いているときに素材フォルダを追加した場合、次に「DVD Studio Pro」を開くまでこのフォルダは無視されます。

素材ムービー

  1. 素材ムービーには、背景が表示される場所を制御するアルファチャンネルを含めることができます。
  2. 素材ムービーは、開始フレームおよび終了フレームのほかにトランジションビデオにも使えます。

この素材ムービーは、トランジション中に開始および終了フレーム以外のビデオを使用したい場合に必要です。たとえば、回転する DVD が画面を横切るエフェクトを作成したければ、横切る DVD の画像を表示する素材ムービーです。

素材ムービーは素材フォルダと同じ名前を持つ必要があり、拡張子も付与できます。たとえば、素材フォルダの名前が“Spinning DVD”の場合、素材ムービーの名前は“Spinning DVD.mov”のようになります。

素材ムービーには、 2 つのオプション要素があります:アルファチャンネルと切り替えポイントです。

先に説明した回転しながら飛ぶ DVD の例で、DVD の穴および周縁部分に開始フレームや終了フレームのビデオが見えるようにしたいと仮定します。このエフェクトのためには、「DVD Studio Pro」にアルファチャンネルを与えて素材ムービーのどの部分を表示させて、どの部分を無視させるのか伝える必要があります。

アルファチャンネルを追加するには 2 つの方法があります:素材ムービーに埋め込むか、別個に素材マットムービーを用意します(以下の「素材マットムービー」で説明します)。

重要:アルファチャンネルが素材ムービーに埋め込まれる場合、ビデオ出力は必ずプリマルチプライされているようにしてください。

トランジションで開始フレームのビデオと終了フレームのビデオを画面に同時に表示する必要がない場合には、素材ムービーに切り替えポイントマーカーを追加 して、トランジションが開始フレームの表示から終了フレームの表示に切り替わる時点を制御することができます。開始フレームのビデオと終了フレームのビデ オを画面に同時に表示したい場合は、背景マットムービーを使う必要があります(“Final Cut Studio ワークフロー”について説明した PDF マニュアルの、42 ページにある「背景のマットムービー」で説明します)。

トランジション素材フォルダに背景マットムービーがない場合、「DVD Studio Pro」は以下の方法で切り替えポイントを設定します:

  • 最初に、「DVD Studio Pro」は素材ムービーを調べ、TransitionSwitchPoint という名前のマーカーを探します。もしあれば、このマーカーが切り替えポイントとして使われます。このマーカーを素材ムービーに追加するために 「Motion」を使う場合は、「マーカーの編集」の「種類」ポップアップメニューで「DVD アルファトランジション」を選択します。
  • ない場合、「DVD Studio Pro」は素材ムービーに何らかのマーカーがあるかを調べます。もしあれば、最初のマーカーが切り替えポイントとして使われます。
  • 素材ムービーにマーカーがない場合、切り替えポイントは素材ムービーの中間点に設定されます。


素材マットムービー

  1. 黒い領域は、背景ビデオ(開始または終了フレーム、切り替えのポイントまたは背景のマットムービーによって決まります)の表示される場所を定義します。
  2. 白い領域は、素材ムービーのビデオが表示される場所を定義します。
  3. 灰色の領域は、素材ムービービデオが表示されるものの、透明になる部分を定義します。

素材マットムービーが必要となるのは、アルファチャンネルを含まない素材ムービーがトランジションで使用される場合のみです。素材ムービーが普通のビデオ(つまりアニメーションではない)の場合、別に素材マットムービーがあると特に便利です。

素材マットムービーのファイル名は、素材フォルダと同じ名前に“-matte”を付加したもので、拡張子を付けることも できます。たとえば、素材フォルダの名前が“Spinning DVD”ならば、素材マットムービーの名前は“Spinning DVD-matte.mov”のようになります。

素材マットムービーはモノクロでなければならず、白い部分は使用する素材ムービーを、黒い部分は開始および終了フレームのビデオを表示させる位置を示します。また、白と黒の間に透明度のレベルを設定して、ソフトエッジを追加することもできます。



背景マットムービー

  1. 黒い領域は、終了フレーム背景ビデオが表示される場所を定義します。
  2. 白い領域は、開始フレーム背景ビデオが表示される場所を定義します。

背景のマットムービーは、次の 2 つの方法で使用できます:

  • 素材ムービーと関連付けて使用し、開始フレームのビデオを表示する画面の部分と、終了フレームのビデオを表示する部分を制御します。
  • トランジション素材フォルダに背景のマットムービーを 1 つだけ入れて、ワイプトランジションのエフェクトを作成することもできます。素材ムービーと関連付けて使用する場合と同じく、背景のマットムービーは画面 のどの部分に開始フレームのビデオを表示し、どの部分に終了フレームのビデオを表示するか制御します。

背景のマットムービーにはトランジション素材フォルダと同じ名前を付け、ファイル名の最後に“- backgroundMatte”の文字列を追加する必要があります。拡張子も付与できます。たとえば、トランジション素材ムービーの名前 が“Spinning DVD”ならば、背景のマットムービーの名前は“Spinning DVD- backgroundMatte.mov”のようになります。

背景のマットムービーはモノクロでなければならず、白い部分は表示する素材ムービーを、黒い部分は開始および終了フレームのビデオを表示させる位置を示し ます。一般的に、背景のマットムービーは全体が真っ白な画面で始まり、全体が真っ黒な画面で終わる必要があります。また、白と黒の間に透明度のレベルを設 定して、ソフトエッジを追加することもできます。

この情報は「Final Cut Studio ワークフロー」の PDF マニュアルから抜粋したものです。

「Final Cut Studio ワークフロー」や他の PDF マニュアルは「ヘルプ」メニューからも参照できます。

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