Mac OS X 10.3 でのネットワークブラウズと接続されているサーバについて
概要
Mac OS X 10.3 では、Finder でサーバに接続する方法が二通りあります。「ネットワーク」表示でブラウズしたり、「サーバへ接続」ダイアログを使用することができます。
対象製品
Mac OS X 10.4, Mac OS X 10.3, Mac OS X 10.2, Mac OS X 10.1, Mac OS X 10.0, Mac OS X 10.5
接続方法を選択する
「ネットワーク」表示と「サーバへ接続」ダイアログは、それぞれ異なる利点があります。状況に合わせてご利用できます。
ヒント:この記事では、いろいろな種類のファイル共有サービスを提供するコンピュータを「サーバ」と呼びます。一部は Mac OS X Server などのようにサーバという名前がついている場合もありますが、どのコンピュータでもサーバとなる可能性があります。
「ネットワーク」表示は、お使いのローカルネットワーク上でブラウズ可能なすべてのサーバを表示します。アドレスを入力せずに希望するサーバを選択します。「接続」ボタンをクリックして、接続ダイアログを実行します。

「ネットワーク」表示は、サーバのアドレスがわからない場合やネットワーク上でブラウズ可能なものをすべて見たいだけの場合などに、最も便利です。
大部分のアクセス可能なサーバは名前でブラウズできません。これは、ブラウズが主に近くのリソースを探すためのツールであるからです(ブラウズ可能なもの について詳しくは、以下にあります)。遠くにあるサーバに接続する必要がある場合、または他の理由でブラウズできないサーバに接続する必要がある場合は、 「サーバへ接続」ダイアログを使います。例えば、キャンパスの別の建物にあるサーバにはブラウズできない場合がよくありますし、別の地域にあるサーバには ブラウズできない場合がほとんどです。

「サーバへ接続」を使用するには、まず、サーバの完全なアドレス (URL, uniform resource locator) が必要となります。サーバ管理者から URL を入手できます。移動メニューからサーバへ接続を選択します。サーバのアドレスを入力して「接続」をクリックし、接続ダイアログを実行します。(「ブラウズ」ボタンをクリックすると、上記で説明されている「ネットワーク」表示に戻ることに注意してください。)
上図に示すように、完全な URL には先頭に接続に使用するプロトコル(例えば、"afp://" または "smb://")があります。プロトコルを指定しない場合は、「サーバへ接続」ダイアログは Apple ファイルサービス (AFP) 接続を利用するものと想定します。
また、「ネットワーク」表示でブラウズするよりも「サーバへ接続」ダイアログを使いたい場合は、「サーバへ接続」ダイアログを使ってローカルサーバへ接続 することができます。便利なように、最近接続したサーバのリストが表示されます。また、よく使用するサーバへのショートカットを保存することもできます。
「ネットワーク」表示で表示されるもの
フォルダ名またはサーバ名?
「ネットワーク」表示は、フォルダまたはサーバのリストのいずれかで表示されます。

どちらの表示も正常です。表示方法は、お使いのネットワーク上のサービスの種類や、お使いのコンピュータのセットアップ方法によって異なります(詳しく は、以下のセクションの「サーバがブラウズ可能なのはいつですか?」を参照してください)。「Local」フォルダは通常、Rendezvous 経由や SLP (service location protocol) 経由で通知されるサーバを表示し、「WORKGROUP」フォルダは Windows ファイル共有 (SMB) サーバを表示します。その他のフォルダは AppleTalk ゾーンや SLP スコープの名前(どちらもネットワーク管理者によって決定されます)をそのまま表示しているでしょう。
表示は即時更新されない
上記のフォルダは Finder の他のフォルダのようにブラウズすることができますが、ひとつだけ重要な違いがあることを覚えていてください。表示は即時に更新されるものではないという ことです。「ネットワーク」表示やその中のフォルダのひとつをはじめてブラウズすると、空で表示され、ウインドウの下部に「0 項目」と表示されます。これは、対象となるサーバが自分自身を通知するまで、お使いのコンピュータでそのサーバをリスト表示できないためです。最善の環境 では、サーバは 1 秒以内で表示開始されますが、5 秒以上待たなければならない場合もあります。一部の種類のサーバは頻繁に通知しないので、表示までに時間がかかる場合があります。
ヒント:「ネットワーク」またはそのフォルダのひとつを初めて接続したときに空で表示された場合は、しばらく待ってください。
接続されているサーバを区別する
Mac OS X 10.3.3 以降では、接続されているサーバは「コンピュータ」ディレクトリに表示されます。また、Finder 環境設定で「接続しているサーバ」をどのように選択しているかによって、Finder サイドバーやデスクトップにも表示されます。
バージョン 10.3 から 10.3.2 では、動作が異なります。最善の使用感を得るには、10.3.3 以降にアップデートしてください。
サーバがブラウズ可能なのはいつですか?
ブラウズ可能な「ネットワーク」表示では、次の項目を見ることができます:
- お使いのコンピュータが接続しているネットワーク
- サーバから提供される Discovery(ディスカバリー)
- ネットワークのルーティング
- 「ネットワーク」環境設定の設定
- 「ディレクトリアクセス」の設定
接続しているネットワーク
ブラウズ可能なものを決定するのはネットワークです。ネットワークがブラウズできないように設定されていると、ここに記載されているようなことは何も起こ りません。一般には学校や職場の設定で近くのサーバをブラウズすることができますが、例えば、インターネットサービスプロバイダの場所にあるネットワーク 上のその他のものには、ブラウズできないことがよくあります。
ポータブルコンピュータを携帯して各地を旅行する場合、現在の場所にあるサーバにのみブラウスできます(スリープ解除後、「ネットワーク」表示から以前アクセス可能であったサーバが表示されなくなるまで時間がかかる場合があります)。
有線 Ethernet と AirMac ネットワークの両方に接続している場合、両方のネットワークが一緒に表示されます。複数のネットワークが利用できるときにブラウズできない場合は、適切なネットワークに接続していることを確認してください。
Discovery
Discovery はコンセプトがシンプルな、洗練されたテクノロジーです。サーバが何かを共有する場合に、いわゆる「シャウティングディスタンス(利用可能な範囲)」以内 の他のすべてのコンピュータに discovery メッセージを配信します。discovery メッセージは定期的に、または特定のネットワークのイベントがこれをトリガーした後に送信されます。基本的には、メッセージは次のように伝えます:「私は ここにいます。この情報は、私が提供しています。私のアドレスは XXXX、名前は XXXX です。」 Rendezvous は discovery サービスの一例です。
そのメッセージがお使いのコンピュータに届くと、(「ディレクトリアクセス」環境設定と「ネットワーク」環境設定によって)「ネットワーク」表示で表示されるリストに追加されます。
ここでは簡単に説明しています。このテーマは多岐に渡っています。また、サーバは第三のコンピュータによって管理されるディレクトリにも登録されるでしょ う。Mac OS について説明する場合、discovery のコンセプトは Directory Services として知られるテクノロジーの、大きなグループに包括されるでしょう。discovery やディレクトリサービスを使用しないサーバは、Finder でブラウズ可能ではありません。
ルーティング
ルーティングはネットワーク上の「シャウティングディスタンス」を決定するので、discovery メッセージがお使いのコンピュータに届くかどうかを決定します。ルーティングは、ネットワーク管理者以外は制御できません。
ネットワークの一部はルータで区別されています。すべてのルータに対するデフォルト設定では、discovery メッセージはサブネットを越えては配信されないようになっていて、これは良い設定です。インターネット上のすべてのコンピュータから、これらのメッセージ を受信するようなことが起きたらどうなるか考えてみてください。最も簡単に説明すると、「サブネット」はお使いのコンピュータがルータを経由しないで到達 可能なネットワークの部分であるといえます。
職場のビル内に共有している 500 台のコンピュータが存在していて、そのうちの 50 台だけをブラウズ可能であると想定してください。これらの 50 台のコンピュータがお使いのサブネット上にある可能性があります。
場合によっては、ネットワーク管理者が サブネット間で discovery トラフィックを通過できるようにしている場合もあります。一部の discovery 方式ではこれを許可しています。他は許可しません。適切なルーティングとサービス設定によって、ビルに散在しているサーバや都市の反対側にあるサーバ、ま たは世界中のサーバをブラウズすることが可能となるのです。覚えておくべき点は、ネットワーク管理者が(ルータやディレクトリサービスを使って)ブラウズ 可能な範囲を制御することと、遠距離でのブラウズや多数のサーバの使用には物理的な制限があるということです。
「ネットワーク」環境設定の設定
「ネットワーク」環境設定は、ポートのオン/オフを設定したり、ポートの有線順位を調整する場所であるため、何が表示されるかに影響します。特定のポートを使って接続できない場合は、そのポートが「入」に設定されているかを確認してください。

ポートは優先順位の高い方から低い方にリスト表示されます(上から下に)。内蔵モデムと赤外線 (IrDA) ポートは、それを装備するコンピュータで最初にリスト表示されます。これらの二つのポートを使用しない場合は、「内蔵 Ethernet」と「AirMac」をリストの一番上にドラッグします。実際に一番使用するポートをリストの一番上に配置すると、その環境で最高のパ フォーマンスを得ることができます。使用しないポートは図に示すようにオフに設定することもできます。
ディレクトリアクセス
最後になりますが、コンピュータで「ネットワーク」をブラウズするときに表示されるサービスの種類は、「ディレクトリアクセス」アプリケーションで設定さ れます。「ディレクトリアクセス」は「ユーティリティ」フォルダ (/アプリケーション/ユーティリティ) にあります。「ディレクトリアクセス」で何も選択されていない場合、コンピュータはその種類のサービスの「シャウト(通知)」を「リスニング(検知)」し ません。

例:「ネットワーク」をブラウズしているときに、AppleTalk サーバとゾーンが表示されないことに気がつくでしょう。これは、「ディレクトリアクセス」で AppleTalk がデフォルトでオフに設定されているためです(Mac OS X 10.2.8 以前での動作とは異なります)。「ディレクトリアクセス」を変更するには、以下の手順に従ってください:
- 認証のロックボタンをクリックします。
- ディレクトリサービスの隣のチェックボックスをクリックして「使用可能/使用不可」を切り替えます。
- 「適用」ボタンをクリックします。
さらに、「ディレクトリアクセス」での選択は、「ネットワーク」表示でどのフォルダが表示されるかに影響します(フォルダが存在する場合)。例: 「Local」フォルダには通常 Rendezvous 経由や SLP 経由で利用可能なサーバが含まれ、「WORKGROUP」フォルダには通常 Windows ファイル共有 (SMB) を提供するサーバが含まれています。追加フォルダは、追加サービスを選択したときに表示され、ネットワークに特有の名前がついている場合があります。
ブラウズ可能なものについてのまとめ
簡単にいうと、次のことが起きている場合にサーバをブラウズ可能です:
- 利用可能なサーバが「シャウト」している(discovery またはディレクトリサービス)
- シャウトがコンピュータまでの経路を持っている
- コンピュータが「リスニング」している(ディレクトリアクセス)
AppleTalk を使用する
AppleTalk を使ってブラウズするには、「ディレクトリアクセス」と「ネットワーク」環境設定の両方で AppleTalk を選択する必要があります。
AppleTalk は一度にひとつのポートでのみ利用可能です。
「ネットワーク」環境設定で AppleTalk を選択しても、「ディレクトリアクセス」で自動的に AppleTalk を選択することはありません、逆の場合も同じです。
AppleTalk は Mac OS X 10.3.3 以降では、「ディレクトリアクセス」で利用可能にデフォルト設定されています。
接続されているサーバの取り出し
サーバを取り出す(サーバの接続を解除する)には、次の操作を行います:
- サーバをゴミ箱にドラッグします。
- Finder でサーバを選択して、ファイルメニューまたは操作メニューから "<サーバ名>" を取り出しを選択します。
- Control キーを押しながらサーバをクリックして、ショートカットメニューから 取り出しを選択します。
バージョン 10.3 から 10.3.2 を使用するサーバを取り出しできない場合は、Mac OS X 10.3.3 にアップデートしてください。
Windows (SMB) サーバのブラウズに関する問題
WINS サーバがネットワークに存在する場合は、それを確実に指定してください。WINS サーバが存在しない場合は、このフィールドは空白のままにしておきます。このフィールドにアクセスするには:
- 「ディレクトリアクセス」で SMB サービスをダブルクリックします。
- WINS サーバのアドレスを入力します。
- 「OK」をクリックします。
- 「適用」をクリックします。

「ネットワーク」表示でサービスを区別する
サーバのリストを表示する場合、「ネットワーク」表示はサービスの種類によってサーバを区別しません。フォルダが表示されるときに、フォルダの名前が種類を暗示する場合もありますが、絶対的に示すものではありません。
同様に、「ディレクトリアクセス」で ひとつ以外を使用不可にして、「ネットワーク」表示で何か残っているかを見る方法もあります(明らかに、このテストは「ディレクトリアクセス」にリスト表示されているサービスにのみ適用します)。
日付と時刻に関する問題
お使いのコンピュータの日付が 2001 年 3 月 24 日より前の日付に設定されている場合、一部のサーバは表示されない場合があります。「システム環境設定」の「日付と時刻」設定が正しく設定されていることを確認してください。