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Mac ノートブック:緊急モーションセンサーについて

緊急モーションセンサー (SMS:Sudden Motion Sensor) 技術は、ハードディスクの内蔵保護機能で、コンピュータが落下したり激しく揺れたりした場合にディスクの故障を防ぐのに役立ちます。

Intel ベースの Mac ノートブックにはすべて緊急モーションセンサーが装備されています。以下のモデルが含まれます。

  • MacBook

  • MacBook Pro

  • MacBook Air

  • PowerBook G4 (12-inch, 1.5GHz)、PowerBook G4 (15-inch, 1.67/1.5GHz)、PowerBook G4 (17-inch, 1.67GHz) 以降の PowerPC 搭載コンピュータ、および iBook G4 (Mid 2005) 以降の iBook G4 コンピュータ

:ソリッドステートドライブ (SSD) またはフラッシュストレージを搭載したコンピュータでは、ドライブに可動なパーツがないため、SMS は採用されていません。

緊急モーションセンサー技術は、一般的に普通よりも強い振動、突然の位置の変化、および加速された動きを検出するように設計されています。センサーがこれらのいずれかを検出すると、即座にハードドライブのヘッドがパーク (安全な位置に退避させること) されて、ハードドライブが衝撃を受けたときの損傷のリスクが軽減されます。ヘッドがパークされる際に「カチリ」または「チン」という小さな音が聞こえる場合がありますが、これは正常な状態です。ビデオやオーディオの再生、またはそれに類似するタスクを実行中の場合、SMS が作動すると、これらのタスクが一時停止する場合があります。これらのタスクは、SMS が作動を終了できる状態になり次第再開されます。

SMS がコンピュータの状態が再び安定したことを感知すると、ハードドライブのヘッドのロックが解除され、通常の動作に戻ります。通常、正常な動作では、SMS の保護機能がハードディスクのパフォーマンスに影響を与えることはありません。最良の結果を得るには、コンピュータの動作中は作業台から持ち上げたり、動かしたりしないことです。動かす必要がある場合は、コンピュータの蓋を閉じるか、Apple メニューを使います。

緊急モーションセンサーを無効にする必要がある場合は、どうすればよいですか?

Apple では、ハードドライブを保護すると同時に、緊急モーションセンサーが不意に動作してしまうことを避けるため、細心の注意を払ってこの機能を調整しました。Mac ノートブックをご利用の方は通常、この機能を無効にする必要はありません。どうしても必要な場合を除き、この設定は変更しないでください。

ライブコンサートホール、レコーディングスタジオ、ダンスクラブなど、環境によっては、外部からの振動が大きすぎてハードドライブのヘッドが予期せず退避し、音声やビデオの再生が中断する可能性があります。このような状況では、この機能を一時的に無効にした方が都合がよいかもしれません。

最初に、緊急モーションセンサーのステータスを確認します。

  1. Finder の「移動」メニューから、「ユーティリティ」を選択します。

  2. 「ユーティリティ」フォルダ内の「ターミナル」を開きます。

  3. コマンドラインが表示されたら、「sudo pmset -g 」と入力して「return」キーを押します。

  4. 画面の指示に従って管理者パスワード入力し、「return」キーを押します。このコマンドは、緊急モーションセンサーの現在の設定についてコンピュータに問い合わせます。Mac OS X v10.4 以降では、緊急モーションセンサーの見出しを見つけて、右側の値を見て設定を確認することもできます。デフォルト設定は「1」(有効) です。センサーが無効になっている場合、設定は「0」です。

緊急モーションセンサーを無効にするには (Mac OS X 10.4 以降):

  1. 緊急モーションセンサーが有効になっている場合、ターミナルに「sudo pmset -a sms 0」と入力し、「return」キーを押して、無効にすることができます。

  2. 画面の指示に従って管理者パスワードを入力します。

  3. sudo pmset -g コマンドを入力し、設定により「0」が返されたことを確認します。

緊急モーションセンサーの設定を変更した場合、コンピュータをリセットした後でもその設定は維持されます。緊急モーションセンサーを無効にした場合は、その機能を最大限活用するため、すみやかに緊急モーションセンサーを有効にすることをお勧めします。

緊急モーションセンサーを再び有効にするには (Mac OS X 10.4 以降):

  1. 緊急モーションセンサーが無効になっていて、ステータスにより「0」が返された場合、ターミナルに「sudo pmset -a sms 1」と入力してキーを押すと、緊急モーションセンサーを再び有効にすることができます。

  2. 画面の指示に従って管理者パスワードを入力します。

  3. pmset -g コマンドを入力し、設定値として「1」が返されることを確認します。

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