Mac Pro (Mid 2012 以前):Mac Pro RAID カードおよび Xserve RAID カードに関してよくお問い合わせいただく質問 (FAQ)
ここでは、Mac Pro RAID カードおよび Xserve RAID カードに関してよくお問い合わせいただく質問 (FAQ) についてお答えします。
以下の質問について説明します。
Mac Pro RAID カードで 4 ドライブの RAID 5 セットとして設定していますが、ディスク容量が予想より少なくなっています。これはなぜですか?
再起動後に警告「システムに取り付けられている Apple RAID カードは注意が必要です」が表示されるのはなぜですか?
RAID を搭載する Mac Pro または Xserve に Boot Camp をインストールできないのはなぜですか?
質問:Mac Pro RAID カードおよび Xserve RAID カードとは何ですか?
回答:Mac Pro RAID カードおよび Xserve RAID カードは、Mac Pro および Xserve にそれぞれ対応した内蔵型の RAID ソリューションです。カードには、2009 年 4 月に発売されたバージョンと、2007 年後半に発売されたバージョンの 2 種類があります。お使いのカードのバージョンを識別する方法については、こちらの記事または「Xserve RAID Card: Identification and compatibility」を参照してください。
質問:ドライブはホットスワップ対応ですか?
回答:Xserve 製品ラインのすべてのハードディスクがホットスワップに対応していますが、Mac Pro 製品ラインのハードディスクは、いずれもホットスワップには対応していません。
質問:Mac Pro RAID カードまたは Xserve RAID カードの管理には特殊なソフトウェアが必要ですか?
回答:一般的な管理作業には、RAID ユーティリティ (/アプリケーション/ユーティリティ) または「raidutil」コマンドを使います。詳細については、ユーザガイドまたは「man raidutil」を参照してください。
質問:どのように RAID をリモート管理できますか?
回答:RAID カードの管理には、Apple Remote Desktop でアクセスして RAID ユーティリティを使用するか、リモートログインコマンドラインインターフェイス (CLI) ツール (「ssh」や「raidutil」など) を使います。
質問:Mac Pro RAID カードで 4 ドライブの RAID 5 セットとして設定していますが、ディスク容量が予想より少なくなっています。これはなぜですか?
回答:これは正常な状態です。4 ドライブ構成の RAID 5 セットの場合、データの配置方法により、有効な総容量は少なくなります。詳細については、「Mac Pro RAID Card:4 ドライブ RAID 5 構成の容量が予想と異なる」を参照してください。
質問:システム起動時にハードディスクが認識されないのはどうしてですか?
回答:必ずコンピュータに付属しているソフトウェアを使ってください。コンピュータに付属のインストールディスクから起動して、カードが機能することを確認します。
質問:RAID に問題が発生した場合はどのように識別できますか?
回答:ユーザがログインすると、メイン画面に警告ダイアログが表示されます。ダイアログボックスには問題の簡単な説明と RAID ユーティリティを開くオプションが表示されています。
質問:Mac Pro RAID カードおよび Xserve RAID カードは、どのドライブに対応していますか?
回答:Mac Pro RAID カード (Early 2009) と Xserve RAID カード (Early 2009) は、Apple Store で販売されている Apple SATA ドライブと Promise 450GB SAS ドライブモジュールにのみ対応しています。Mac Pro RAID カード (Late 2007) と Xserve RAID カード (Early 2007) は、Apple 300GB SAS ドライブモジュールに対応しています。ドライブは、すべて Serial ATA (SATA) またはすべて Serial Attached SCSI (SAS) でなければなりません。SSD ドライブモジュールは、ディスク上のキャッシュを使い、RAID カードのバッテリーのバックアップキャッシュから提供される保護を利用できないため、Apple RAID カードにはお勧めしません。
質問:RAID ユーティリティに黄色のマークが表示され、「書き込みキャッシュが無効」と表示されるのはなぜですか?
回答:キャッシュされている 72 時間分のデータのバックアップに必要なバッテリー残量が不足している場合、書き込みキャッシュは RAID ボリュームにデータを書き込まないように自動的に無効になります。このメッセージは通常、はじめて RAID カードを使った場合、バッテリーが 3 カ月ごとの調整サイクルに入った場合、RAID カードが装着されているコンピュータの電源がオフになっていた場合に表示されます。
RAID カードのファームウェアが M-2.0.3.3 以降、または E-1.2.2.4 以降の場合は、RAID ユーティリティを使って、バッテリーの自動調整中に、書き込みキャッシュを強制的に有効にすることができます。警告:バッテリーの充電が完了する前に書き込みキャッシュを有効にすると、コンピュータへの電力供給が途切れた場合に、一部のデータが失われる可能性があります。
質問:バッテリーの自動調整はどの程度の頻度で行われますか?
回答:一般的な運用環境では、バッテリーの自動調整は約 3 か月ごとに実行されます。前回実行された調整サイクルに関するデータは、システムプロファイラの「ハードウェア RAID」セクションで確認できます。調整サイクルでは、バッテリーが長持ちするよう、一度放電してから完全充電します。調整サイクル中は、コンピュータの電源を切ったり再起動したりしてサイクルを中断しないようにしてください。
質問:Mac Pro RAID カードが PCI Express バスから供給される電力は何ワットですか?
回答:Mac Pro RAID カードは最大 26 ワット使用します。
質問:再起動後に警告「システムに取り付けられている Apple RAID カードは注意が必要です」が表示されるのはなぜですか?
回答:RAID ユーティリティですべての警告を消去しておかないと、Xserve または Mac Pro の再起動時に、警告を消去するように求めるダイアログボックスが表示されます。すべてのイベントを消去すると、起動時にこのダイアログボックスは表示されなくなります。
質問:コンピュータがスリープモードにならないのはなぜですか?
回答:オリジナルの RAID カードはスリープモードに対応していません。2009 年に発売された RAID カードは、「Mac Pro RAID Card (Early 2009):システムのスリープを有効にする」に記載されている通り、特定の条件でスリープモードに対応しています。
質問:RAID を搭載する Mac Pro または Xserve に Boot Camp をインストールできないのはなぜですか?
回答:Boot Camp は、ハードウェアまたはソフトウェア RAID (Redundant Array of Independent Drives) を使用している Mac への Windows のインストールをサポートしていません。Xserve RAID カード搭載の有無にかかわらず、Xserve では Boot Camp はサポートされていません。
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